2009/04/17
それゆけ、新年度 ! 「最新テクノロジーと芸術」(第60回SH情報文化研究会、北とびあ)--感性的研究生活(49)
4月1日は、エイプリールフール。今年も素敵にだまされた人も、カッコよくだました人もいたようではある。
しかし、「つんく♂卒業は四月馬鹿」のニュースは、ネットでもずいぶん取り上げられていいたようだが、わざわざニセの「ハロブロ公式サイト」を作った人は、直後から「人に迷惑をかけるウソはセンスがない」とずいぶん叩かれて、ちょっとかっこが悪かったようだ。
さて、わがSH情報文化研究会も4月1日に開催となって、随分心配した。年度の初めで、いろいろなところで行事が目白押しだろうし、4月馬鹿の冗談と勘違いしてやってこない常連さんもいるかもしれないと思われた。よくて10名も集まれば良いほうではないか、と幹事同士は言い合っていたのだが、結局会場にやってきたのは19名で、かなりの盛況と言ってよかった。さすがに大企業にお勤めの真面目な企業人はいらっしゃらなかったが、大学の教師、時間の自由が利くSE、デザイナ、プロデューサ、プログラマなとが集まったのである。学生も二人、私の教え子と、昨年TAをしてくれた大学院生がきた。
4月1日と言っても、内容は真剣。ウソ偽りのない密度の高い研究会となった。
以下には、事前に送信したお知らせのメールの本文を引用しておく。
記
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それゆけ、新年度 !
「最新テクノロジーと芸術」
「開催間近か」
■第60回SH情報文化研究会■
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1.主催
SH情報文化研究会
2.開催日時
2009年4月1日(水) 13:30-16:30(終了後に懇親会を予定)
3.場所
北とぴあ 北・806会議室
東京都北区王子1丁目11-1
JR王子駅または南北線王子駅2分
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/052/005226.htm
http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm#Jump1
懇親会 近くの居酒屋
4.当日のプログラム
13:00 開場(設営開始)
13:30 開会
(1)中本浩之(彩考電算システム)
「マイクロソフトの次世代開発環境Silverlightとは?」
(2)平野正喜(ランドッグ・オーグ、執筆者・講使)
「接続速度から見える国内インターネットの現状
~ 週刊コラム【スピード速報】から見えるスピードデバイド ~」
(3)古屋俊彦(明治大学・法政大学・国士館大学非常勤講師)
「芸術作品の成立と情報処理」(*)
16:30 閉会・後片付け
17:00~ 懇親会
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研究会会費 無料(いつも無料)
懇親会会費 3000円程度(学生半額)
次回以降の発表を希望される方は、ご連絡ください。
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場所がわからない、という電話がたくさん携帯にかかってきて、道を教えるのに四苦八苦だった。JR王子駅からわずか2分のところなのだが、改札から見通せないというところが惑わせる原因のようだ。
定刻になっても12名しかいない。せっかく、電話もかかってきているので、開始を少し遅らせることにした。初めの5分間だけ、私がおしゃべりをした。「政治家も経済学者も評論家も2010年にならなければ景気は上向きにならないと言っているが、私の考えは違う。私は、昨年11月に"2009年6月底"説を唱えた。根拠は薄弱だったが、製造業の在庫調整が大方の予想以上のスピードで進んでいる。自動車業界もすでに調整が終わったところ、これから間もなく終わりそうな会社が多数を占めている。トヨタも在庫調整は5月で終わると言っている。6月が底で、ゆっくりと反転に転ずるというのは、まんざら嘘ではなくなりつつある。震源地アメリカは、2010年にならなければ景気が上向かないだろうが、日本はもっと早く回復に向かうはずだ。われらにチャンスあり」と大いにあおった。話しているうちに人がぽつぽつと集まってくる。頃はよし、いざ、中本さんに発表を始めてもらおう。「中本さん、よろしくお願いします」と私は、発表者に譲った。
(1)中本浩之(彩考電算システム)
「マイクロソフトの次世代開発環境Silverlightとは?」
今や、かなり有名になっているSilverlightについての解説である。最近マイクロソフトのホームページのトップを訪れた人はすでにご存じだろうが、トップから何かを探したくとも、その先には進めない。Silverlightのお試し版をダウンロードしないと先には進めないようにしているのである。スマートとは言えないこのやり方は、マイクロソフトのせっぱつまったいわば命がけの姿勢が見て取れる。これに彼らはかけているのである。
中本浩之さんからは、実演と解説があった。会場にインターネットのケーブルは届いていないので、頼りは無線である。大容量の動画ファイルをキャッシュしてデモを敢行してくれたのだが、メモリが不足して止まってしまうというようなハプニングもあった。次は、ケーブルが届いている会場を探します、すいませんでした、中本さん。
それでも、Silverlightの威力ははっきり見て取れる。FLASHでは、動画になったFLASHファイルの中にプログラムを仕込むことはできても、FLASHの機能で動画ファイルを外部から操ることはできない。Silverlightはそれができるのである。システム屋としては不満があった部分をうまく解消しているのが、大きな魅力である。
しかし、デザイナが扱うには難度が高そうである。プログラマと映像デザイナーが手を組んで作品を作る必要が生まれる。これを嫌うデザイン会社もあるだろうから、普及させるにはハードルがないわけではなさそうだった。
しかし、私は、大いに触手をのばしたいとの思いに駆られた。これならば情報システム屋としてプロの作品を作ることができそうだ。・・・、使えるかも知れないと強く思った。
(2)平野正喜(ランドッグ・オーグ、執筆者・講使)
「接続速度から見える国内インターネットの現状
~ 週刊コラム【スピード速報】から見えるスピードデバイド ~」
私が説明するよりも、発表者である平野正喜さんの説明資料をみたほうが、間違いがないし、よくわかる。
http://rundog.cool.ne.jp/sigedu/20090401.pdf
日本国内でも場所や時間によって、回線速度が異なるというのである。東京と名古屋にサーバを1台ずつ置いて、実験参加者が勝手に接続して、所定のダウンロードとアップロードを行い、ログからアクセスポイントと時間を計測して公表しているWEBマガジンがある。そのデータを毎回角度を変えて、解析してWEBマガジンの記事にしているのが、この平野正喜氏なのである。さまざまな速度の差異を取り上げて、その理由を考察するというのは、なるほど面白い。聴衆も私も次第に引き込まれていった。
(3)古屋俊彦(明治大学・法政大学・国士館大学非常勤講師)
「芸術作品の成立と情報処理」
私が接している古屋先生は、明治大学・法政大学・国士館大学非常勤講師の"情報"の先生である。しかし、その実態は、芸術家であり、芸術を哲学する人であった。
デザイナさんや絵描きさんなども聴衆にいたので、身を乗り出して聴き入る人が多い。難しいお話なのに説明は易しく、語り口は優しい。
作品の一部もスライドで映されたが、文字をイメージする小さなたくさんの図形をコンピュータを使って、反復使用し、文章や機織りの文様のように並べてゆくという作品で、なんとも奇妙に美しいものだった。
発表内容が盛りだくさんで、時間がオーバーしても語り切れなかった。途中で終わってしまったのは残念だったが、インパクトは十分だった。
私からは、「言の葉のアヤ」「キヌのアヤ」を統合的に表現する作品なのかと、かなり強引な質問をしたりした。古屋先生は、「いろいろな物を複合させて作品に結実しています」とお答えも優しい。
質疑をしているうちに、私のマナーモードにしてあった携帯がブルブルと震える。ドアの外に出て携帯にでると、お相手は、なんと慶応大学の名誉教授のO先生である。懇親会には出席するからというのである。
デザイナのGさんや絵描きのM氏に、質問はないかと振ったら、「長くなるから、懇親会で聴きます」とのこと。あぁ、そう、早く飲み会にしてほしいわけね。というわけで、16時45分に研究会は終わりになり、当社の社員二人は懇親会の会場になりそうな近くの居酒屋を走って探しに出かけた。
華の舞に会場がも決まって、移動を開始する。帰った方もいたが、ほとんどか懇親会に。三島から直行してきたというO先生を入れて17名の宴会になった。乾杯の音頭は古屋先生がした。およそ17時から19時半までの2時間半、なかなか終わりそうでなかったが、強引に中締めにしてO先生に挨拶をいただく。
いやぁ、にぎやかな懇親会だった。しっかり食べて、どんどん飲んだ。
皆さんはそのままお帰りと思いきや、赤羽でラーメンを食べてから、もう一度飲みなおしたグループと王子の駅の反対側の立ち飲みのおでん屋さんで、地域おこしの大議論をした人たちがいるらしい。他にも別のグループが別の場所で、もう一度盛り上がった人たちがいるかもしれない。
翌日、面白かった、刺激的だった、おいしかった、旧交を温めることができた、地域おこしの議論を続けたい、次のSH情報文化研究会はいつ? 誰が話すの? とメールがたくさん飛んできた。
はいはい、次は、5月末か6月の初めを予定しています。この日、来たTAの大学院生さんには次の発表をお願いした。セキュリティの話や地域医療の話も取り入れたい、いや欲張るとうまくはないかもしれない、・・・と、今考え中である。
次の記事: 感性的研究生活(50)
(準備中)
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http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2009/04/--48-c9a2.html
琵琶
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