うれしい! 怖い! 大雪!--我が家の愛犬様(10)
2006/1/22
うれしい! 怖い! 大雪!--我が家の愛犬様(10)
おとといの晩から降り始めた雪は、昨日も止まず、関東では近年珍しい大雪になった。庭にも20センチ以上は積もっている。山道の吹き溜まりなどでは40センチにもなっているところがある。
昨日は、一日慌しかったので、愛犬様のお散歩は息子にお任せした。雪の中の散歩であった。愛犬様は、ヒトや犬の足跡のない処女地帯を見つけると一目散で走ってゆき、処女雪に飛び込んで、雪にもぐってはジャンプして、次の処女雪に飛び込むという喜びようだったと息せき切って帰ったきた息子の報告。愛犬様に付き合った息子も汗びっしょりである。私が連れて行かなくて助かったかも知れない。愛犬様は雪が大好きなのである。うれしくてうれしくて仕方がないのだ。
今日の朝も息子がお散歩に連れて出かけた。帰ってきたとたんに愛犬様は庭でほえている。何事かと様子を見に行くと、私と一緒に雪と遊びたいという希望を全身で現していた。息子も、「ちょっと庭で遊んであげてよ」という。頼まれてせざるは男にあらざるなり、とばかりに、私は庭に出る。愛犬様は雪だらけで、私に飛びついてくる。よっしゃ、とばかりに庭に走り出る。庭のほとんどが処女雪である。父が残した私の家の庭、老母の隠居所、兄弟の土地を合わせると600坪ほどになる。ちょっとした小さな公園くらいにはなるだろう。愛犬様は、走る、はしる。雪に飛び込んではジャンプする。私が遅れがちになると、くるりと向きを変えて、私に「速く、はやく」とじれたように軽く飛び掛る。しばらく庭を駆け巡ったあと、私が疲れて、「カエロウ!」と声をかけると、しぶしぶ玄関の方に帰った。それでもいくらか満足したのか、愛犬様は、少しおとなしくなって、玄関先の雪の上に立って、周囲を見張るいつもの「番犬業務体制」に入った。群れのボスである私と喜びの行動をともにしたかったに違いない。
やれやれ、昼間は元気だなぁ、というのが私の内心の声。実は、愛犬様は、雪の日の夜には、格別にたいへんな甘えん坊なのである。愛犬様のベッドは、玄関の中にある。玄関の床はアルミを使った複合断熱材が敷いてあり、その上に古い毛布を広げて、その上にヒトの寝る布団をたたんで重ねた高いベッドがある。夜になると玄関の内のりをダンボールで囲って、電気温風ストーブを入れる。寒さは感じない環境である。しかし、電気を消すと、窓から差す光がいつもと違うのである。白い白い、一面に白い外の光がほのかに感じられる。こんな夜は、愛犬様は苦手である。雪の夜は怖いのである。群れで身を寄せ合って、互いの体温で暖をとりながら、周囲の安全も交代で確認しながら夜を過ごすのが、オオカミの時代からの習慣なのだ。でも、人間様は冷たいやつらで、雪の日も、愛犬様をほうって自分たちは勝手に寝てしまう。ひどいやつらなのだと、愛犬様には不満が募る。愛犬様は、私が帰宅して、食事を終えると、グルグルとないたり、小さな叫びを上げながら、寝床の周囲で2本足で立ち上がったり、ジャンプしたりして、私を呼ぶ。玄関の上に上がって、私のひざに乗りたいのである。いつもの、ダッコ-ゴロニャンタイムだが、雪の日は、一通りゴロニャンした後も寝床にはなかなか帰らない。白い魔物の影におびえて、私のわきの下に頭をつっ込んだまま、ひざから降りようとしない。雪の日はこうして夜明けを待つのが一番と決めてかかっているのである。これでは私が寝られない。昨夜などは無理やりおろそうとしたら、ガォとほえて、おろそうとした私の手を噛んだ。痛いが歯を貫通させるのはためらったらしくて傷にはならなかった。コラッと、愛犬様を放り出して、私が立ち上がると、ウーッと激しいうなり声を上げて抵抗の姿勢である。こぶしを振り上げたら、尻尾を下げてブルブルと震えている。ボスに叱られた恐怖が全身を包んでいるようだ。こんなときでも手を出すと危ない。窮鼠猫を噛むではないが、窮地に陥ると、激しく自分の武器(牙)を振るうことがあるからである。やれやれ、やむなく、私が愛犬様の寝床に移動する。ベッドサイドの敷物の上に座って呼ぶと、愛犬様は玄関の上からタタキの上にしぶしぶ降りてくる。頭を低くして額にしわを寄せて、叱られないかと不安で一杯の表情である。私の体に頭を押し付けて、私が無抵抗でそれほど怒っていないことを確認すると、さっと、私のわきの下に頭を突っ込んで、ひざの上に腹ばいになる。クークーとすすり泣くように小さく鳴く。眼はしょぼしょぼ、オネムなのである。警戒のためか半目を開けたまま、やがて息は寝息になりかかる。私は、そっとベットの上に愛犬様を降ろして立ち上がる。愛犬様は、不満そうに半立ちになるが、睡魔のほうが強くて、そのままベッドに倒れこむ。やっと寝てくれた、、、。小一時間は過ぎていた。夜は、こんな甘えん坊で、・・・。ゴメンネ。またばらしちゃった。
△次の記事: 我が家の愛犬様(11)
http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2006/03/11_4b21.html
▽前の記事: 我が家の愛犬様(9)
http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2005/12/9_da71.html
琵琶
(補1)「鐘の声 ブログ」はリンクフリーです。ただし、「鐘の声 ブログ」の記事の一部または全部を引用または翻案して、公的に発言または発表される場合は、事前にメール等でお知らせください。[→連絡先]
(補2)この記事が含まれるシリーズの記事の一覧は下記(別サイト)のとおりです。
我が家の愛犬様シリーズの記事一覧 (GO!)
(補3)ブログ「鐘の声」には、10個ほどのシリーズとシリーズ以外の一般記事があります。シリーズの全体構成やシリーズ別の記事一覧は下記(別サイト)にあります。
☆「鐘の声」の全体構成(「鐘の声 ブログ」記事マップ)☆ (GO!)
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 組織のイノベーションを阻(はば)むもの、突破するもの 「イノベーションと独創力(4)」--独創力の創り方(23)(2009.09.01)
- 基調講演「心に悪い職場とその対策~教育の前に考えておきたい現場事情~」--感性的研究生活(58)(2011.02.03)
- 第19回SEA新春フォーラムで基調講演「心に悪い職場とその対策」--感性的研究生活(57)(2011.01.31)
- 伏見康治氏の思い出--交友の記録(31)(2008.05.31)
- 小澤宏氏のご逝去--交友の記録(47)(2009.04.15)


コメント