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岩田哲夫氏の個展に赴く--交友の記録(11)

2006/11/27
岩田哲夫氏の個展に赴く--交友の記録(11)

23日早朝、突然、私は名古屋に向かい、岩田哲夫展(一宮市博物館の1階全部を使った長期個展)に出かけた。一宮市博物館が主催し、中日新聞が後援になっていた。岩田哲夫氏は現在76歳、愛知県文化協会連合会の名誉会長である。岩田哲夫氏は、小学校の教諭-教務主任、中学の校長、教育委員会幹部という経歴で、絵画と教育の二足のわらじを履き続けた人物である。
家内が小学校時代、何かと助けていただいたという話を聞かされていたので、絵だけ見てくるつもりで、家内とともに出向いたのである。実は、家内の母親は嫁いだ先で繊維不況に巻き込まれてたいへん苦労した人だったが、江戸時代から続く濃尾平野の名家の一つH家の生まれで、その母の母すなわち祖母は同様に大きな構えを誇った岩田家の出だったそうである。つまり岩田哲夫氏にとって私の家内はいとこの子、親類になるのである。
個展は、定年後それも直近1年以内に創られた7-800号の大作十点ほどを中心にした40-50点を掲げた大規模なものだった。参考展示されていた10代のころの作品は、野太いタッチでヨーロッパの薫りのする写実的な風景画だった。最近の作品は、和を重んずる作風で、キャンバスに和紙を貼り、墨と白の胡粉で太からず細からずの中庸のタッチで油絵のように重ねて描く重厚な抽象絵画である。モノクロの重厚なタッチは侘び寂を越えた不思議な和の精神をかもし出している。作品の大きさと数、そしてそれらの制作期間をみれば、超人的ともいえる精力的な制作能力である。
ご本人にもばったり出会ったので、解説していただきながらの鑑賞となり、その後は控え室で奥様に淹れていただいたお茶をいただきながら歓談した。作風の転機は、教育委員会現職当時パリに留学したことで、ヨーロッパの作品に触れて、むしろ和の精神と日本の美に目覚めたことがきっかけだったそうである。私は、家内の連れ合いとして、初めてご挨拶することになったのだが、ずうずうしく、いろいろとうかがってしまった。
類例のない、不思議な、和の激しくも静かな情念の凝集を見せ付ける、人を圧倒する岩田哲夫氏の作品群に出会って、私は、いつまでも静まらぬ興奮を抱えたまま帰宅した。
来春、岩田哲夫氏は彼の仲間とともに上野にも進出する予定があるとのこと。
カタログをいただいてきたので、東京の私の仲間たちに見せてやろうと思っている。
上野での展覧会が成功することを切に希求している。

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琵琶


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