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直近未来30年の人類史激動の予測図--情報社会学、予見と戦略(7)

2006/12/10
直近未来30年の人類史激動の予測図--情報社会学、予見と戦略(7)

以前にも指摘したが、私は、早くから1980年ころから始まる高度情報化社会は「参加型市民社会」の時代であるとしてきた。
注: このブログでは大き目の図は無理やり縮小されるので、読みにくくなってしまう。図にマウスカーソルをあてて、マウスの右クリック-ポップアップメニューから「リンクを新しいウィンドウで開く」を選択すると少し見やすくなるだろう。

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この市民参加型社会は、30年前団塊の世代が働き手として社会の中心を占めることによって始まり、団塊の世代が社会を卒業する今終わりを告げようとしている。私も、人生の軟着陸を模索する歳になっている。さて、次の時代はどうなるのだろうか。私の時代はもう終ろうとしているので、「その後」のあらましの予測は躊躇していたのだが、人々は日々生起する現象を追うばかりで、その本質を見ようとしていないように感じられ、黙っていられなくなってきた。5年後、10年後、30年後のことなど、あっという間にやってきてしまうのである。
先週末(12月8日、金曜日)、ある団体の集まりでお話をする機会をいただいたので、予測を少し整理してみた。
私が、現時点で予測する今後世界の約30年は次のとおりである。
前図の右端の赤い矢印が次図の左端の矢印に相当する。海原の波も、時代の波も、前波の返す間に次の波がやってくる。

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5年ずつ重なりを見せる10年程度ずつの5つの区切りを経て、2030年ころからは人類社会または地球国家とも言うべき社会が成立するという予測である。
図では見にくいので、その重なり合う五段階を記すと次のようになる。
近未来の5段階予想:
1.食品・健康・介護の自助組織など(2005年-2015年)
2.自警・防犯・軍事自助組織など(2010年-2020年)
3.ネット共和国・二重国家状態など(2015年-2025年)
4.消産直接取引き・地球エンターテイメントなど(2020年-2030年)
5.人類社会または地球国家など(2025年-2035年)
グーグルの幹部は、「もし、世界政府というものができたならば行うであろう情報サービスのすべてをグーグルが行う」と語っているそうである。彼らも、またかなり先を見ていることになる。彼らは、私の予見に沿って言うならば2015年ころから2025年ころにやってくるであろう「3.ネット共和国(二重国家状態)」を予想しているということになる。他方、「1.食品・健康・介護の自助組織など」「2.自警・防犯・軍事自助組織など」「4.消産直接取引き・地球エンターテイメントなど」「5.人類社会または地球国家など」は視野にないようである。これはいかにも中途半端であり、どこかでつまずく心配がある。現に、新聞に「グーグル誤算?」などと大々的に書かれるような事態にもなっている。それでも、他のどんなシンクタンクよりも彼らは先を的確に見ていると私には感じられる。顧客からの精一杯のわがままを委細もらさず実現しようと寝食を忘れて戦ってきたシステムの老兵士である私の目には、精一杯のわがままの先にあるもの、未来の世の中が見えているのである。グーグルさん、君たちは偉い。もう少しで私が見えているものに届きそうだ。
今は、新たなステージの上で人がその生理的欲求を満たそうとする時代である。食品・健康・医療・介護などの市民的自助組織が急速に普及している。
上図を見ればわかるように、未来はばら色ばかりではない。人類社会または地球国家に至る前には、武装する市井の団体(NPO軍隊、株式会社軍隊)などがやむなく広がるような混乱した戦争と暴力の時代を通過しなければならない。これが食品・健康・医療・介護などの市民的自助組織が急速に普及した後に(正確にはその途中から)来る世界情勢である。その時代のはしりはもう始まっているのである。報道されることが少ないがアラブにはNPO形式の軍隊があり、紛争各地に派遣されている。アメリカから見ればそれらはすべてテロ組織の一部であろう。そのアメリカには株式会社の軍隊が多数存在している。この株式会社の軍隊は退役軍人を中心に作られており、イラクで正規の米軍よりももっと危険な任務についている。軍隊の民営化は始まっているのである。市井の軍隊はもうすぐである。この時代をできるだけ抑制的にいかに被害を小さくして通過できるかに、人類の英知が試される。これらの後、正確にはその途中からグーグルが少しゆがめて予想しているネット共和国の時代が始まるのである。その時代は10年ほどで終わり、世界にまたがる消産直接取引きや地球エンターテイメントなどの華やかな時代をはさんで、地球国家・人類社会が人類ネットを統治の下に統合するだろう。
旧秩序が壊されて新しい秩序が模索される時代は、いつでもカリスマが要求された。常に身の危険に晒される人々は、カリスマの指し示す方向に一気に走る。みんなで走れば、敵は突破できる、と思うのが人の心情である。ヒットラーの再来が懸念される。しかし、人々は歴史からかなりのことを学んでいるので、ヒットラーを許さないだろうと、私は楽観的に考えることにしている。心配すればきりはない。人は信頼してこそと、私は自分に言い聞かせるのである。世界の各地で、社会のありとあらゆる分野で、自己犠牲をモットーに心正しく人類の悠久を見据える力強いリーダ多数の出現だけがこの混乱する時代を乗り切ることのできる条件だろう。社会が人類社会として安定し集団指導体制に移行するまでの間、カリスマの時代はしばらく続くに違いない。

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琵琶

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