« 林佑子オルガンリサイタル、東京カテドラル聖マリア大聖堂--交友の記録(37) | トップページ | ヒトの知能の構造-「ヒトの知能に迫る(その1)」--独創力の創り方(16) »

会場があふれた、ワークショップ「日本語プログラミング」--感性的研究生活(36)

2008/09/29
ワークショップ「日本語プログラミング」--感性的研究生活(36)

9月27日(土)、ワークショップ「日本語プログラミング」(情報コミュニケーション学会第2回ワークショップ、第57回SH情報文化研究会)が開催された。
コーディネータは阪井和男明治大学教授、私はサブコーディネータである。司会進行役は私が務めた。

会場風景(開演前、もうこんなに人が。・・・しかし、私はまだ会場に到着していない!?)
 注; 一番奥の中央に立っている男性が、阪井和男情報コミュニケーション学会会長
写真提供: 99円さん
Photo_3

前日のパイプオルガンのリサイタルのおかげで私は気分爽快であった。
パソコンの環境と教室の空き具合の調整のおかげで、30名で満席となる教室しか用意できなかった。しかし、15名を超えるメンバーが集まれば上等と学会の会長(阪井和夫明治大学教授)も私も思っていたので、広さは十分と思われていた。研究会が始まってみると、見る間に教室はいっぱいになり、椅子に座れない人も出てしまった。出席者名簿を確認すると、35名が参加していた。
この種の学会の催しもので、30名を超えるのは珍しい。
「日本語プログラミング」の裏方の活動を長く務めてきた私としては、感激の結果となった。

Photo
熱弁をふるう筧捷彦早稲田大学教授-招待講演
写真提供: 99円さん
 

 
 

 

 
 
  
 
 
情報コミュニケーション学会第2回ワークショップ「日本語プログラミング」
---------------------------------------------------------
主催 情報コミュニケーション学会(会長・阪井和男)
コーディネータ 阪井和男
サブ・コーディネータ 飯箸泰宏
----------------------------------------
共催 日本語プログラミング研究会(会長・阪井和男、幹事・飯箸泰宏)
後援 SH情報文化研究会、明治大学情報基盤本部
参加言語作者(言語)
   クジラ飛行机さん(「ひまわり」「なでしこ」「葵」)
   岡田健さん(言霊)
   ゆうとさん(「TTSneo」「プロデル」)
   尾崎秀夫様(マイクロワールドEX)
日時 9月27日(土) 15:00-19:00(終了後に懇親会を予定)
場所 明治大学駿河台キャンパス12号館5階 メディア教室4
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
----------------------------------------
15:00 開会
15:00~15:10 阪井和男先生のご挨拶
15:10~15:20 飯箸泰宏の挨拶
15:20~15:50 招待講演
         「日本語プログラミング―なぜ日本語か・なにが本質か・なにを
         なすべきか」
         筧 捷彦(早稲田大学基幹理工学部情報理工学科)
15:50~17:30 参加言語作者の実演・チュートリアル
         クジラ飛行机さん、岡田健さん、ゆうとさん、尾崎秀夫様(各25分)
17:30~17:50 ユーザ事例報告(クジラ飛行机さん関係)
17:50~18:00 休憩と各ブースの準備
18:00~19:00 各言語ごとのブースでの実習と群がり討論

懇親会 台湾料理店
--------------------------------------------------------
【これまでの活動実績】
・2003年9月 日本語プログラミングサミット
http://jpp.sciencehouse.co.jp/index.html
「Mind」「言霊」「ひまわり」「TTSneo」
・2004年度 日本語プログラミングコンテスト
http://jpp.sciencehouse.co.jp/index.html
「Mind」「言霊」「なでしこ」「TTSneo」
・2007年度 日本語プログラミングコンテスト
http://aoi-project.com/event/2007/jp-procon/
「ひまわり」「なでしこ」「葵」「TTSneo」「プロデル」「ドリトル」
--------------------------------------------------------

まずは、私の発言について報告しよう。
言語作者の方たちにできるだけ多くの時間を割くために、私の発言時間は10分に圧縮した。いかにその短い時間に、インパクトある発言ができるかが勝負どころである。

私の発言内容
----------------------------
・私は「日本語プログラミング」の裏方を一貫して務めてきた。
・技術史教育学会学会での発表の実績など、このテーマにかかわる私個人の活動の紹介した。
・言語作者と応援団のできることの違いを述べた。
・応援団である私のできることは、「ヒトの知能のモデルを構築すること」と「日本語文法を探求する」ことである
・これまで提案してきた「ヒトの知能のモデル」についての簡単な紹介と「ヒトの知識ベースの構造に関するモデル」を紹介した。(別途、機会があれば紹介する)
・日本語の由来として、ウラル・アルタイ語説という俗説がある。ウラル語族というものは学問的に完全に空想の産物であったとして否定されていること、「アルタイ語族」というものも共通祖語が見いだせない(言語AがBに一部類似し、BがCに類似しても、AとCに類似性がないなど)ことから、存在が否定されて、「アルタイ諸語」という呼称に格下げになっている。古い俗説では膠着語の性質が「アルタイ諸語」と共通していることが喧伝されていたが、「アルタイ語群」ばかりが膠着語であったり膠着語的だったりするわけではない。世界の膠着語には、トルコ語、ウイグル語、ウズベク語、カザフ語等のテュルク諸語、日本語、朝鮮語、満州語、モンゴル語、フィンランド語、ハンガリー語、タミル語などのドラビィダ語族などがあり、現代の日本語に第ナ影響を与えたと想定されるタミル語やオーストロネシア語なども膠着語または膠着語的である。
・日本語の文法については、間違いだらけの橋本文法(学校文法)をいまだに小中高では教えている愚かな現状と外国人のための日本語教育には三上文法が使用されている(橋本文法では日本語が話せるようにならないため)現状を示した。
橋本文法(学校文法)も三上文法も文部科学省が認めているもので、いわばダブルスタンダードである。以前、文部科学省の永井克昇調査官に質問(2008年3月22日)して、国語審議官と相談の上の回答をいただいたことがある。永井克昇調査官の回答は、どの文法に従うかは文部科学省の指針や指導の範囲外であって、出版社と編集者の責任において度の文法に従うかはそれぞれに行われているだけであり、とくに橋本文法や三上文法を選んだり除外したりしているわけではないというものだった。
このエピソードを紹介したうえで、橋本文法を教え続ける教育界の愚行はさておいて、三上文法に分のあることを認めるが、今はこれさえも越えなければならない必要性を感じていることを述べた。
・日本語が、すぐれてオブジェクト指向や逆ポーランド記法かと言えば、必ずしもそうではないこと、日本語でオブジェクト指向や逆ポーランド記法の用法で書ける内容はごくわずかであることも指摘した。
・コンビュータの世界にオブジェクト指向の考え方を取り入れだ最初の人々は、ゼロックスのパラアルト研究所(Xerox社 Palo Alto Research Center)である。彼らは、戦争の論理である機能指向(ファンクションオリエンテッド)を退けてオブジェクト指向(オブジェクトオリエンテッド)という考えを取り入れたのである。彼らの最初の着想は、機能ごとにそれに属するオブジェクトをまとめるのではなく、1つのオブジェクトに複数の属性(Property)が所属すると考えるべきであるというものであった。「その花は赤い」「その花は柔らかい」「その花は美しい」「その花は咲き誇っている」・・・、というように(o,p)であるべきであると彼らは考えたのである。あくまでも英語人間である彼らは、オブジェクト(その花)が先で、プロパティ(赤い、柔らかい、美しい、咲き誇っている、・・・)は後に続くと主張した。しかし、我々日本人ならば、どう整理するだろうか。「赤い花」「美しい花」「やわらかな花」「咲き誇る花」・・・「目の前の花」というように、(o,p)ではなくて(p,o)となったのではないだろうか。パラアルト研究所の皆さんはヒトの言葉の源流も(o,p)だったのではないかと推測していたらしいが、日本人ならばその逆の(p,o)がヒトの言葉の源流と感ずるに違いない。そもそも、これは英語の源流と日本語の源流が異なると思わせるものである。
・SOV型、SVO型などについては、現在信じられている6つの語順とそれぞれの言語の分類を一覧表にして見せて、そのでたらめぶりを示した。地域性、言語の発生系統研究のいずれにも合致しないし、ドラビィダ語族とその一派のタミル語が別の語順(SOV型とOVS型)に分類されていたり、日本語とドイツ語が同じSVO型に分類されていたりするのである。英語などヨーロッパの一部の言語がSOV型によくあてはまるのはよしとして、他の言語もすべてS,O,Vなどに当てはめて解釈することに無理があることを示している述べたのである。「日本語に主語はいらない」(「母国語教育の重視を--心理、教育、社会性の発達(48)」「金谷武洋の『日本語に主語はいらない』」
・言語の発生についての解説をして、原人(250万年前~2万年前、ネアンデルタール人など)と現生人類(10数万年前から現在、クロマニヨン人を含む)の違いを説明して、現在のヨーロッパに残るモンスターの記憶(伝説)こそがネアンデルタール人に関するクロマニヨン人の記憶であること、その伝説の中で語られるモンスターの言葉が原人の言葉であり、ヒトの言葉のいわば源流であると説明した。詳細はまだ判明していないが、2つ3つの単語らしいものを組み合わせて会話が成立していて、クロマニヨン人を含む現生人のように複雑な文章を語ることはなかったようである。ネアンデルタール人の言葉が、(o,p)だったのか(p,o)だったのか、今をまだわからないが、原人を広くとらえれば、(o,p)と(p,o)の両方が存在していたとしてもそれほどおかしいとは思えないのである。ヒトが2つの遺伝の変性を経て、複雑な文章を話すようになったヒトの最初の化石といわれているものは「アフリカのイブ」と呼ばれているもので、20万年前から15万年前の間でのものとされている。この新しい人々は、(o,p)と(p,o)を高度化するとすれば、大胆に仮説を述べれば最初には(o,p,o)と(p,o,p)ではなかったのではないか、と思う。「I love the beaty(=o,po)」と「美しき 人を 想う(=p,o,p)」の違いの源流はこのあたりから始まると考えてよいのではないかと思う。
・最後に日本人がどのように形成されたについて図解した。従来考えられていたものが、オーストロネシアに関する研究が進んだこと、遺伝子の国際的比較が容易になってきたことによって大きく変化している現状を伝えた。遺伝子も語彙も日本にはオーストロネシア由来が一番多く(20%強)、次に北方のモンゴロイド(十数%)、中国雲南の人々(5%程度)、アムール川流域と広東の人々(合計で2%程度)がこれらつづいており、朝鮮族との共通遺伝子も1%程度は存在している。最後にやってきて日本と朝鮮半島を征服したものが南インドから帆船でやってきたタミル族であると思うとも述べた。彼らは日本海をはさんで朝鮮半島と日本の沿岸に交易のための都市国家をたくさん作って連合国家を形成していたに違いない。その後の新羅の王朝と日本の天皇家は同じ民族いわば親戚づきあいであったろう。新たな民族の流入はしばしば支配する民族と被支配民族という関係を生み出すが、その際に、語彙は被支配民族のものか残りやすく、文法は支配民族のものが残るという傾向がある(クレオール化)。この法則も援用しつつ、民族の多重化の歴史を検証すれば、日本語の系統発生学的な研究は進んでゆくに違いない。ただし、この分野の研究は目覚ましい進化を遂げている最中であり、今日述べたことは来年訂正が必要になるかもしれない、と結んだ。
----------------------------

招待講演の筧捷彦早稲田大学教授は、上流工程ばかり尊重する向きがあるが、下流工程のプログラミングこそが大事である。OSも動作環境も開発環境もライブラリーも日本語でかけなければ日本語プログラム言語ではないと熱弁をふるった。
私は「上流工程も下流工程も必要」という考え方なので、興味深くお話を聞いていた。システムハウスを経営しているので見渡せば一流のプログラマに事欠かない私の立場では上流工程を担える人材の不足が強く感じられるのだが、大学の研究者の組織にいらっしゃる筧先生にはプログラム能力を持って汗を掻く人々が少ないのに上流工程の担い手は余っているのだろうなと思われた。ある意味で、まことにうらやましく感じた。私たちのいるビジネス界では上流工程の担い手が圧倒的に不足しているのである。
OSも動作環境も開発環境もライブラリーも日本語でかけなければ日本語プログラム言語ではないという点については、それも考え方のひとつだとうなずいた。今は筧先生の研究室に属しているゆうと氏(TTSNeo)がまさしくそれを実現すべく奮闘中なのは私も知っている。ただし、すべての言語作者の皆さんがそこまでの膨大な労力をつぎ込むことができるかと言えば難しい部分もあるだろうとも思われて、「筧先生のお話は、言語作者の皆さんには耳の痛い部分もありましたね」と司会者として述べると会場はどっと笑いこけていた。

クジラ飛行机さんは、プログラミングの成果物の紹介やなでしこで書かれたなでしこのためのライブラリを1200以上擁していることを述べ、年に4冊も出版する書籍の紹介などを行った。岡田健さんは、文科系学生を対象にプログラミング教育の実践をする中で自分が開発してきた日本語プログラミング言語「言霊」を使用しているという実践を語った。ゆうとさんは、開発環境、ライブラリなどは自身の言語で書いていることを説明し、アプリケーションの例としてはネットチャットのシステムを演壇で作ってその場で動作できることを実演して見せた。
つづく、尾崎秀夫様(マイクロワールドEX)さんは、自身がアスキーで教育ソフトに長く携わり今は独立していることなどの経歴を説明し、教育用のロゴ言語とその環境であるマイクロワールドEXを取り扱うに至った経緯をのべた。尾崎氏だけは言語作者ではないが言語の紹介者としての発言となった。
続いて、なでしこのユーザ2人による事例紹介が行われた。発表者の一人は何と高校生であり、ユーティリティ的な利用方法を主に紹介した。二人目の発表者(Chokoさん)はシステムハウス社員で、実用的なアプリケーションをいくつか紹介して、人々をうならせていた。Chokoさんいわく、日本語だから、研究用だったり教育ようだったりするだけではありません。遊びしかできないのでもありません。りっぱに実用になるのです、と述べたのである。
休憩をはさんで、各作者のもとに関心のある方が思い思いに集まって質疑や使用方法を学ぶ時間になった。いすが固定されている教室なのでブースを改めて作ることはできなかったので、各作者ごとに「のぼり旗のようなもの」を用意してそれを目印に「群がり討論」をしていただくことにした。のぼり旗を用意された作者もいたが、目立つパンフレットを持参した作者もいた。本人自身が背が高くて目立つクジラ飛行机さんはご自身の躯体が広告塔である。
1時間ほどを割いた、この「群がり討論」が大変良かったようである。作者同士もいろいろな言語のファンも入り乱れて、あちこちに移動して話をする姿が激しく見られた。

「群がり討論」(1)(クリックすると画像が拡大します)
写真提供: 99円さん
Photo_2
 
「群がり討論」(2)(クリックすると画像が拡大します)
写真提供: 99円さん
Photo_2
 
 
 
 
 
 
 

その勢いは、そのまま懇親会場に続いていった。22名が会場に移動した。若い人たちが多いので、食事は進むし、酒は飲む。喧噪のうちに瞬く間に時間は過ぎてゆく。時間を気にしている方がいたので8時半頃にはいったん締めたが、話し足りないのか食べ足りないのか、否飲み足りないのか、12-3名がそのまま居残って宴の続きをしていた。帰ったのは年長組ばかりである。私たち夫婦も残っている当社のスタッフの一人にあとを頼んで帰路についた。
帰りがけに阪井会長が私に「これだけ盛況だったのだから、次の日本語プログラミング言語の企画を作ってくれ」とおっしゃっていた。また別件だが恒例となっている私のゼミ生たちの発表会を阪井先生のゼミ生たちとの合同発表会にして競わせる企画も考えてほしいともいう。単に酔った勢いのお言葉かも知れないが、飲んだ席のお話が案外本気だったりすることが多い先生なので、心がけなければと内心の記憶を自宅に帰ってから反芻した。

補足: クジラ飛行机さんが教えてくれた関連記事
・しらたまさんの記録
 ・http://nadesiko.g.hatena.ne.jp/white-ball/20080930/1222706668
・99円さんの記録
 ・http://d.hatena.ne.jp/kyuuzyuu9yen/20080928/1222610680
・幹事による記録
 ・http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2008/09/--36-9050.html
・クジラ飛行机さんの記録
 ・http://d.aoikujira.com/blog/page/2008%252F09%252F27%252F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%8C%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F


次の記事: 感性的研究生活(37)
http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2008/10/29--37-9650.html
前の記事: 感性的研究生活(35)
http://shyosei.cocolog-nifty.com/shyoseilog/2008/06/35_da28.html


琵琶

(補1)「鐘の声 ブログ」はリンクフリーです。ただし、「鐘の声 ブログ」の記事の一部または全部を引用または翻案して、公的に発言または発表される場合は、事前にメール等でお知らせください。[→連絡先]
(補2)この記事が含まれるシリーズの記事の一覧は下記(別サイト)のとおりです。
  感性的研究生活シリーズの記事一覧 (GO!)
(補3)ブログ「鐘の声」には、10個ほどのシリーズとシリーズ以外の一般記事があります。シリーズの全体構成やシリーズ別の記事一覧は下記(別サイト)にあります。
  ☆「鐘の声」の全体構成(「鐘の声 ブログ」記事マップ)☆ (GO!)

|

« 林佑子オルガンリサイタル、東京カテドラル聖マリア大聖堂--交友の記録(37) | トップページ | ヒトの知能の構造-「ヒトの知能に迫る(その1)」--独創力の創り方(16) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73834/42621084

この記事へのトラックバック一覧です: 会場があふれた、ワークショップ「日本語プログラミング」--感性的研究生活(36):

« 林佑子オルガンリサイタル、東京カテドラル聖マリア大聖堂--交友の記録(37) | トップページ | ヒトの知能の構造-「ヒトの知能に迫る(その1)」--独創力の創り方(16) »