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「"衝撃"と"セクシーアクション"」 at SEA & SIGEDU ジョイントフォーラム in ウインク愛知--感性的研究生活(53)

2010/08/29
「"衝撃"と"セクシーアクション"」 at SEA & SIGEDU ジョイントフォーラム in ウインク愛知--感性的研究生活(53)

1.第5回 名古屋支部・教育分科会(sigedu)ジョイントフォーラム2010
8月27日(金)、第5回 名古屋支部・教育分科会(sigedu)ジョイントフォーラム2010 が開催された。この会はソフトウェア技術者協会の名古屋支部(SEA名古屋)とSEA教育分科会(sigedu)との合同研究会である。
私は、どういうわけか、今回はSEA教育分科会(sigedu)の代表選手と言う役回りであった。
事前に出回った参加を呼び掛けるメールには、次のように書かれていた。

================================================
□■□ SEA(ソフトウェア技術者協会) □■□ 
□■□ 第5回 名古屋支部・教育分科会(sigedu)ジョイントフ
ォーラム2010 □■□
□■□ テーマ:「ソフトウェア教育と制御理論および設計学」 
□■□

当フォーラムでは、毎年、グローバル化しつつあるソフトウェア開
発の生産性向上や、それを支える技術者の育成をテーマに議
論を重ねてきておりますが、今回のフォーラムでは、ソフトウェア
教育におけるポイントと制御理論に着目し、より高度なレベルの
生産性を可能とするためのコミュニケーションのあり方や、制御
システムについての展望を探ります。
また、「設計学に学ぶ、ソフトウェア教育で本当に必要なこと」と
題して、講演&討論を行ないます。
ソフトウェア開発に関して活発な議論が期待できますので、ソフト
ウェア開発に携わる方をはじめ、技術者育成に関係される皆様
の参加をお待しております。
***************** 開 催 要 領 *****************
■日時:2010年 8月27日(金) 13:00受付開始 - 17:00 終了
  予定
■会場: 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
      特別会議室 1305
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
交通: JR・地下鉄・名鉄・近鉄名古屋駅より徒歩約2分
http://www.winc-aichi.jp/access/
■プログラム(予定)
13:00 受付開始
13:20 オープニング
13:30 講演1 「“衝撃”と“セクシーアクション”(仮題)」
    飯箸 泰宏(株式会社サイエンスハウス 代表取締役)
 「セクシーアクション」という用語の解説
 話題提供資料の一節から
 -----------------------------------------------
 視覚的美しさを追求すると、いたるところで2階微分=一定とな
 るカーブが最も美しい。女性のやわ肌のカーブなど。(デザイ
 ナーは、これを)「セクシー曲線」という。
 「加速度の2階微分=一定」のアクションこそ、アクションの美
 学と仮定する。「セクシーアクション」と私は命名する。・・・
 出合頭衝突回避・・・"衝撃"と"セクシーアクション"は裏切ら
 ない・・・。
 -----------------------------------------------
 目次案
 -----------------------------------------------
 1.衝撃、衝撃力、衝撃値
 2.不思議な仕事?ピンポイントアタック
 3.落ちるロケット
 4.安全運転支援
 5.運転支援と危険防止の間
 6.パーソナル・カーの夢
 7.武道家とセクシーアクション
 -----------------------------------------------
14:30 <質疑応答>
15:00 (休憩)
15:15 講演2 「設計学に学ぶ、ソフトウェア教育で本当に必要
    なこと」
    森 孝夫(名古屋大学大学院情報科学研究科 附属組込
    みシステム研究センター 研究員)
16:15 <質疑応答・全体討論>
16:50 (解散)
17:30 懇親会(有志)
■定員: 30名(申込み順,定員になり次第,受付を締め切りま
 す)
■参加費 
SEA会員、学生 ¥1,000、 SEA賛助会員 ¥2,000、 一般
  ¥3,000
 ※懇親会参加費用は別途
================================================


2.私の発表内容
私の発表内容は、過去に取り組んだ自動制御システムの事例である。
事例は3つ。10年おきに1つずつである。最後の事例からすでに10年を経過しているので、4つ目がそろそろあるのかもしれない。
発表の趣旨は、物理学では「衝撃」を正しくとらえていないこと、人が関係するアクションにはセクシーアクションが必要であることを説明した。物理学では「衝撃"力"」という名前で衝撃の際に喪失するエネルギーを計測しているが、人やものが受ける「衝撃」を正しくとらえることはできないことを指摘した。衝撃の実態を比較的良くとらえる物理量は、加速度の時間微分(加加速度)やそのまた時間微分(加加加速度)などで、時間微分の階数はいくらでも増やすことができるものであること、それらを「衝撃1」「衝撃2」「衝撃3」・・・と呼ぶことにして考察することを宣言した。また、人が動作するときに最も美しく感ずるアクション(セクシーアクション)は、加速度の2階微分が一定となるものであるとの仮説も説明した。

(1)1981年ころ空中物体の自動制御
ご依頼主Rは、ボスの知り合い。もともとの発注主Xは不明。
私は自衛隊からの発注かと勘違いしていたが、実は、違ったのである。
ミサイル? と思ったが、確かめることはできなかった。
私の役割はアルゴリズムの開発だけ、シミュレータで精度を確かめるのは直接の依頼主Rが担当した。
文献を調査すると当時は、Norbert Wienerによるフィードバック制御とその亜流だけだった。位置のずれを見て自分の位置を変える制御である。
その後現れた改良アルゴリズムはわずかに速度を考慮するものだった。
私は、直感的に位置と速度と加速度が必要であることを感じていた。さらには、「フィードバック制御では、高速で逃げ回る相手は捕まらない」と感じた。
私が採用したアルゴリズムは、相手の位置と速度と加速度を予測し、自分の位置と速度と加速度を変化させるというものだった。特に、自分の自分の位置と速度と加速度を変化させるということは、とりもなおさず、加速度を変化させるしかないというのが私の結論だった。爆発物を強くまたは弱く噴射するにしても舵を切るにしても要は前後またはそれに垂直な加速度を変化させているだけのことである。自分で制御できるものは加速度だけであり、速度も位置もその結果でしかないというのが私の考えであった。この確信は、自分がミサイルとなって空中を飛んでいることを想起して予想される体感から得られたのである。
制御は「体感」が大切である。
Photo

私は、「フィードバック制御から予測制御への変更」と「位置や速度の変更ではなく加速度の変更」を提案したのである。空気抵抗などを考慮した式をもとにレポート用紙10枚にも満たない報告書で多額の報酬をいただいたお仕事であった。依頼主Rさんが満足したのだけではなく、その影の真の発注主Xもご満足たったのだろう。のちに、関係者から真の発注主Xは「五角形」だと教えていただいた。

(2)1991年ころ落ちるロケットを正しく飛ぶロケットに
某国では、ようやく誘導制御が解禁となっていた。「島」から上がるロケットは比較的うまくゆくのに、対岸の「浦」から上がるロケットが何度も立て続けに落ちる事件があった。某国は、担当企業のすげ替えを断行したので、その下請け(困った時の琵琶さん)として「浦」に詰めることになった。
驚いたことに、「浦」では、10年前の「改良アルゴリズム」を使用していて、速度を考慮しているものの加速度を考慮していないのである。
アメリカに教えてあげた私のアルゴリズムが某国には伝わっていなかったのである。内心、憤慨しつつ、この仕事に取り組むことになった。
制御とその結果理解の因果律を正しく取り扱うためのOSレベルの動作に苦慮しながら、「浦」からもロケットが人工衛星を宇宙に運ぶことに成功したのであった。
Photo_2

後で知ったことではあるが、この「浦」のロケットとは対照的に「島」のロケットが正しく制御されていたのは、予算規模が違っていて、アメリカから誘導制御用のソフトウエアを高額で購入していたからである。(わざわざ買ってこなくとも、ここに張本人がいるのに、、、とは口が裂けても言えなかった)

(3)1996-2000自動車の安全運転支援
この仕事で、私は初めて「衝撃」や「セクシーアクション」の概念を固めて提案していた。公式にはだれにも受け入れられることはなく、公式の文書には記載されていないものである。
プロジェクトの途中で私のチームとは別に、「衝撃」や「セクシーアクション」を拒絶したチームが作られて2000年度の仕事は競合状態となった。
大変残念なことではあったが、私たちのチームを葬ろうとした競合チームの暴走が、このプロジェクトを中断させることになった。競合チームは、(功を急くあまりだったのか、よほど自分たちに自信があったためなのだろうか)コンピュータシミュレーションを飛び越えていきなり実証実験に進んで、悲惨な事故を起こしたのである。
Photo_3

「速度を一定の減速度で低減すれば所定の位置に停車できる」そんなことは中学生だった知っている、という考えだったのに違いない。車には生身の人が乗ることをすっかり忘れていたのか高い抽象能力ゆえに捨象していたのに違いない。
私の考えである「衝撃」や「セクシーアクション」の概念に沿って実施すれば、生身の人が乗っているとしても、無事安全に停車することが出来るのである。「"衝撃"と"セクシーアクション"は人を裏切らない」のである。
Photo_4

「"衝撃"と"セクシーアクション"」を他の場面にも応用すれば(フィードバック制御ではなくて、予測制御ですぞ)、車線保持(直線およびカーブ)、衝突回避(障害物、停止車両、追突、出会い頭、横断歩行者)、車線変更などのあらゆるアルゴリズムが正しく取り扱えるのである。
Photo_5

結果として、私のチームの作成した報告書とプログラムソースは、公式に国家に納品され、各自動車メーカーへと配布されることになったのである。したがって、現在各メーカーが安全運転のシステムを発表しているが、公式には、その基となっているものは私のチームのアルゴリズムである。

(4)しかし、安全運転支援は
しかし、安全運転支援は危険ではないかというのが私の思いである。自動運転と危険回避はマシンに任せるべきであり、安全運転支援というような人も機械も同時競合的に操作するようなシステムはどうだろうか。人が操作している最中に機械が強くおせっかいすると運転者はパニックを起こすに違いない。
今、自動車教習所の社長も兼務するようになってみると、ますますその思いは強くなってくる。
車載システムは、自動運転と危険回避をしっかりカバーし、人が安全に運転をしているときは手を出さない仕組みが必要であるように思うのである。
この場合、大切なのは、人の運転できる範囲、自動運転すべき範囲、危険防止行動を起こすべき範囲の境目をどこに置くかということと、それらのつなぎ目が円滑につながる工夫である。

(5)パーソナル・カーの夢
このプロジェクトのさなか、与えられたミッションとは関係なく、ぼんやりと考えていたことがある。現在も変わらないが、当時も自家用車と言えば4-5人乗りであり、その車に多くは運転者が一人で乗っているのである。たまには一人を乗せていることもあるがそれでも高々2人乗りである。実にもったいないではないか、、、。そこで、自家用車は主として一人乗りとして、必要のあるものだけ2人乗り以上にするのがよいのではないかという考えに至ったのである。コンピュータでもパーソナルコンピュータの時代である。自家用車もパーソナル・カーの時代ではあるまいか。それも、自宅から幹線までは自分で運転するが、幹線に到達するとトレインとなって航行するということにしよう。道路のスペースの節約、エネルギーの節約に大いに貢献するであろうし、幹線道路上の事故が大幅に減少することが予想されるのである。目的地があらかじめ入力されていれば、分岐点ではトレインが自動的に分解し、必要な車両だけが脇道に出てゆく制御をおこなえばよいだろうと思うのである。
Photo_6

今では、メーカーによって、一人乗りカーを模索する動きもあるようなので、夢はもしかすると私が生きている間に、近づく可能性もあると思うこのごろである。

3.森孝夫研究員の設計論
大学で学生らに教える設計論のお話だった。他の先生がどんな所で苦労するのかを知る機会は貴重で面白かったが、設計論そのものでの新味はなく、少し残念だった。森先生にとって、このような機会は初めてのようだったので、概論に当たるものだろうと思われたが、別の機会に、教育上の工夫と設計論での新奇性のあるお話しを少し突っ込んで聞くことができるとよいと思った。
またの機会が楽しみである。

4.懇親会
楽しくておいしかった。これがなければ名古屋まで来なかっただろうと思う素晴らしい時間だった。聴衆の方々と運営者のみなさん、発表メンバーが混然一体となって、飲みかつ語り合う機会は楽しくてためになるものだった。私たち夫婦は心からこの機会を堪能させていただいた。
私たちを除くメンバーは、懇親会の後にもアイリッシュパーかスコッチバーに向かうようだった。お元気な方々である(後日談: アイリッシュパブだったそうである)。私は、もうそれほどは若くないので、そのままホテルに向かうことにした。
みなさん、また、次の機会を楽しみにしています。


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琵琶

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私のアパター登録--その他、シリーズ外の記事

2010/08/22
私のアパター登録--その他、シリーズ外の記事

8月22日、このブログのブロフィールに私のアパターを登録した。
デザイナーにしてファッション専門学校の講師を兼ねる後藤アキラ先生の作品である。ほほの下に先生の署名も入っている。
20100822_pipa

もともと、別の目的で書かれたイラストだが、許可を得て、私のアバターとして利用させていただくことにした。
ネット上に私の写真はほぼ皆無である。しょせん、ネットネームの人物に実像はないのだが、本物よりもお人柄がよさそうに見えるのが少し気がかりだ。一方、特徴がよく出ているという方も少なくない。
後藤アキラ先生は、気が向いたらもっと良いイラストを書いてくれるとおっしゃってくれているのだが、私は、このままでもけっこう気に入っている。

琵琶


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「幼児語禁止」を乗り越えて、マザリーズに見る言語能力の発達--心理、教育、社会性の発達(80)

2010/08/19
「幼児語禁止」を乗り越えて、マザリーズに見る言語能力の発達--心理、教育、社会性の発達(80)

2010年08月10日、(独)理化学研究所は、以下のようなニュースリリースを発表した。共同通信が配信したことから、新聞やネット上のニュースとしてもすでに概要は知られている。
この研究は、いわば「おばあちゃんの知恵」的な常識を科学して、これ追認したというもので、一般人から見れば新味のあるところは何もない。
しかし、日本の「育児のエキスパート」たちが、「幼児語禁止」などの無理な課題を母親たちに強いてきた現実(注)があるので、この研究は、日本の育児のエキスパートたちに対する強烈なカウンターパンチになっているのである。
この研究成果は、なかなか含蓄が深くて、一つの記事では書ききれない。時間が許せば、この記事以外にも少しばかり書きたいこともあるのだが、今は、マザリーズに見る言語能力の発達という点を取り上げたい。
-----------------------------------------------------------------
2010/08/10理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2010/100810/detail.html
-------------------------------------------------
子どもの言語発達に合わせて親もマザリーズ(母親語)の脳内処理を変化
-育児経験、性差、個性により親の脳活動の違いが歴然-
-------------------------------------------------
◇ポイント◇
・言葉を話す前の乳児の母親は、マザリーズを聞いたときの言語野の活動が最も盛んに
・「外向性」が高い母親ほど発話運動にかかわる運動野の活動が上昇
・他人のマザリーズを聞くだけで、脳内でシミュレーターが作動

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、大人が乳幼児に向かって話しかける際に自然に発してしまう、声高で抑揚のついた独特の話し方「マザリーズ」の脳内処理が、育児経験の有無や性差、性格の違いによって変化し、単なる気持ちの高揚ではなく、言葉を伝えようとする意図の表れであることを突き止めました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)言語発達研究チームの馬塚れい子チームリーダー、松田佳尚研究員と昭和音楽大学のドナ・エリクソン(Donna Erickson)教授、埼玉大学の志村洋子教授らの共同研究による成果です。
 マザリーズは、私たちが意識するしないにかかわらず、自然と口を突いて出る乳幼児向けの話し方です。ほぼすべての言語圏や文化圏で耳にすることができ、老若男女を問わずマザリーズを使うことから、ヒト共通のメカニズムがあると考えられています。乳幼児もマザリーズを好んで聞くことから、言葉の獲得や情動の発達への影響に注目した研究が続けられています。
 今回の研究は、育児経験の有無や性差によるマザリーズの違いを調べるために、(1)親の経験のない男性と(2)女性、(3)前言語期(※1)乳児の父親と(4)母親、(5)二語文期(※2)幼児の母親、(6)小学一年生の児童の母親ら、それぞれ20名程度からの協力を得て実施しました。これら6つのグループについて、マザリーズを聞いたときの脳活動をfMRI(※3)で調べた結果、前言語期乳児の母親の脳活動が最も盛んであり、その部位は、言葉をつかさどる言語野(※4)であることが分かりました。さらに研究グループは、個人差についても検証するため、参加者全員の性格検査を行いました。その結果、やはり前言語期乳児の母親だけで、社交性や活動性を示す「外向性」が高い人ほど、発話運動にかかわる運動野(※5)が強く活動する傾向を見いだしました。
 前言語期乳児は言葉を話せないにもかかわらず、母親の言語野で高い脳活動を示したことから、母親が乳児に何とか言葉を伝えようしていることが分かりました。また、マザリーズを聞いているだけで発話にかかわる脳部位が活動したことから、脳内でシミュレーター(※6)が活発化していることが考えられました。この言語野や運動野の活動は一過的で、二語文期幼児や小学生児童の母親では見られなくなり、成人向けの話し方と差が無くなることが分かりました。
 産後うつ(鬱)(※7)にかかった母親はマザリーズを話さず、平坦な口調になることが知られています。またマザリーズを話さない状態が続くと、乳幼児へ悪影響を及ぼすことも示唆されています。マザリーズの脳機能解明により、産後うつの診断や乳幼児を持つ母親らのメンタルヘルスケアの技術開発に貢献するものと期待されます。
 本研究成果は、米国の科学雑誌『NeuroImage』オンライン版に近く掲載されます。

1.背景
 乳幼児に話しかけるとき、私たち大人は、意識するしないにかかわらず、声が高くなり、抑揚をつけた独特の韻律(※8)で話します。日本語では、「あんよ」や「ねんね」といった育児語(幼児語)も使われます。マザリーズとも呼ばれるこの現象は、ほぼすべての言語圏や文化圏で見られ、個人差はあるものの、老若男女を問わず口を突くことから、ヒト共通のメカニズムがあると考えられています。乳幼児もマザリーズを好んで聞きます。そのため、マザリーズによる言葉の獲得や情動の発達への影響に注目した研究が続けられています。
 研究グループは、大人にとってマザリーズはどのような機能を持っているのかに注目しました。大人側の高揚感、または、子どもに言葉を伝えようという意図を表しているとすると、育児経験による違いや男女差、個人差がある、という仮説を立てて検証を行うことにしました。

2.研究手法
 研究グループは、育児経験の有無や性差によるマザリーズの違いを調べるために、6つの異なるグループ(1)親の経験のない男性と(2)女性、(3)前言語期乳児の父親と(4)母親、(5)二語文期幼児の母親、(6)小学一年生児童の母親に調査協力を依頼しました。参加人数はそれぞれ20名程度で、fMRIを使いマザリーズにかかわる脳活動を調べました。当初は、装置の中でマザリーズを話してもらい、脳活動を観察することを計画しましたが、口を動かすと頭が動き、脳の信号を観察することができません。しかも、マザリーズは大げさに話すことが特徴のため、装置の中でマザリーズを話す方法は断念しました。
 1996年、イタリア・パルマ大学のジャコーモ・リゾラッティ教授らのグループによりミラーニューロン(※9)が発見され、他人の動作を見ただけで、その動作を模倣するような脳活動があることが明らかにされました。しかも、動作や運動の経験を積むと、活動が強くなるという報告もありました。研究グループは、このミラーニューロンの働きを利用し、参加者が装置の中でマザリーズを聞くと、マザリーズを話すときと同様の脳活動を観測できると考えました。音源には、マザリーズの典型例(※10)として、きれいな声のマザリーズらしいマザリーズを収録しました。
 研究グループはさらに、個人差についても検証するため、参加者全員に5大因子の性格検査(※11)を行いました。特に、社交性や活動性を示す「外向性」に着目して、マザリーズの脳活動との関連を探りました。

3.研究成果
 マザリーズを聞いたときの脳活動を調べた結果、子どもの言語発達に応じて母親の脳活動も変化することが分かりました。参加した6つのグループの中で一番マザリーズを使うのは前言語期乳児の母親で、最も声高く、特徴的なマザリーズを話します。それを反映したように、言語野で最も高い脳活動を示しました。また、マザリーズの韻律だけでなく、育児語に対しても言語野が強く反応しました。面白いことに、同じ時期の乳児をもつ父親では脳活動が見られませんでした。今回参加した母親らは全員専業主婦で、父親とは育児に携わる時間に差があるため、母親と父親の脳活動の違いは、それぞれの育児時間の長さの違いを反映している可能性が考えられました。また、親の経験のない男女でも脳活動は見られませんでした(図1)。
 次に高い脳活動を示したのが、二語文期幼児の母親です。彼女らが実際に子どもに話しかけるとき、マザリーズの声高さは減っていますが、まだマザリーズの韻律や育児語を使う時期です。しかし、小学生の母親では、もはや自分の子どもにマザリーズは使わず、脳活動を観察してもマザリーズにまったく反応しませんでした。すなわち、成人向けの言葉と同じ程度にしか反応しませんでした。このように、母親の脳活動は、子どもの成長と共に変化していくことが分かりました。(図2、図3)
 さらに研究グループは、参加者全員の性格検査を行い、社交性や活動性を示す「外向性」が、マザリーズを聞いているときの脳活動にどの程度影響するかを調べました。その結果、前言語期乳児の母親らだけで、外向性が高い人ほど発話運動にかかわる運動野が強く活動しました(図4)。
 前言語期乳児は言葉を話せないにもかかわらず、母親らの言語野が活動するということは、単なる気持ちの高揚でマザリーズを話すのではなく、乳児に何とか言葉を伝えようしている意図の表れであり、また、同じく発話運動にかかわる運動野が活動したことから、脳内ではシミュレーター(ミラーニューロン)が働いていると考えられます。

4.今後の期待
 今回得た知見は、普段マザリーズを話している程度によって、母親の脳活動が変わることを示唆しています。また、性格によって脳活動に違いがあることも明らかとなりました。産後うつの母親はマザリーズを話さず、平坦な口調になることが知られています。さらに、母親がマザリーズを話さないことで、乳幼児へ悪影響を及ぼすことも示唆されています。マザリーズの脳機能解明により、産後うつの診断や母親のメンタルヘルスケアの技術開発に貢献するものと期待されます。

< 補足説明 >
※1 前言語期
 乳児が言葉を話す前の時期。個人差が大きいが、おおよそ12カ月で各言語の初語を話すようになる(日本で育ったなら日本語)。ここでは生後6~11カ月の乳児を前言語期とした。
※2 二語文期
 幼児が二語文を話す時期。二語文とは2つの単語をつなげて作った文章のこと。「ママ、だっこ。」、「ワンワン、きた」など。個人差が大きいがおおよそ20カ月で二語文を話すようになる。
※3 fMRI
 核磁気共鳴画像法(MRI)を利用して、ヒトの脳活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法の1つ。最近の脳計測の中で最も発達した手法の1つである。
※4 言語野
 言葉の処理に必要な脳部位で、古くから知られているものにブローカ野、ウェルニッケ野などがある。ブローカ野は言葉を話すために必要な脳部位、ウェルニッケ野は言葉を聞くために必要な脳部位といわれている。
※5 運動野
 体を動かすために必要な脳部位。手を動かす部位、足を動かす部位、舌を動かす部位など、脳の中に詳細な地図がある。また、親指、口など細かい動きができる部分に対応する脳部位は、脳の中で広い場所を占めている。
※6 シミュレーター
 模擬実験を行うための装置やプログラム。今回の実験では、母親は実際にマザリーズを話していないにもかかわらず、あたかも話しているかのように脳が活動したため、シミュレーターという言葉を使った。ここでは以下のミラーニューロン(※9)の意味に近い。
※7 産後うつ(鬱)
 出産後、一時的にみられる気分の落ち込み。出産後は、体内の女性ホルモンが急激に変化し、また生活環境から相当なストレスもあり、うつ症状が出る場合がある。
※8 韻律
 話すときの抑揚やリズム、強勢のこと。プロソディーともいう。
※9 ミラーニューロン
 自分で行動するときも活動するが、ほかの個体がその行動と同じ行動をとっているのを見ているときにも活動する神経細胞群のこと。マカクサルで発見された。ヒトでは、前運動野と下頭頂葉においてミラーニューロンと一致した脳活動が観測されている。他人の行動を理解する能力に寄与していると考えられている。
※10 マザリーズの典型例
 きれいな声のマザリーズらしいマザリーズを収録する必要があり、日本放送協会(NHK)教育テレビ「きょうの健康」で活躍中の久田直子キャスターの声を収録した。今回の研究で使用したマザリーズは、久田キャスターが息子に話しかけた音声。
※11 5大因子の性格検査
 (1)神経症傾向、(2)外向性、(3)開放性、(4)調和性、(5)誠実性の5つの性格検査。
 ※図1~4は関連資料を参照
● 関連リンク
(独)理化学研究所 ホームページ
● 関連資料
図1~4 (省略)
-----------------------------------------------------------------
このプレスリリースでほぼ語りつくされているが、母親は自分の子供の言語能力の発達に合わせてコミュニケーションの方法を自然に変えていること、また、子供はその能力の発達の程度に合わせた言葉の働きかけを受けて言語能力を発達させていることがよくわかる。
産後ウツの母親がマザリースを話さないし、刺激を受けないとすれば、子供は言語能力を発達させないだろうし、母親との心の交流も起こり得ないに違いない。
個人差は大きいだろうが、前言語期(生後6~11カ月)、二語文期(およそ20カ月)の発達に応じて、マザリーズは必要であり、大切な親子関係を形成していると考えることができるのである。二語文期を終えた子供に「幼児語」は不要だが、二語文期を終えるまではマザリースは必要なのだと強く指摘しておきたい。
おそらく、今回の研究の主要なテーマではなかったであろうが、マザリーズを介した母子の交流は、アタッチメント(母子愛着)の形成にも大きく貢献しているのに間違いがないだろうと思われる。産後ウツの母親の子供にさまざまな障害が現れることと決して無縁ではないと思うのである。

(注)久保田かよこ、「0~1才 脳を育むふれあい育児」、主婦の友生活シリーズ、主婦の友、2010、p84

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琵琶


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未来工房(Coming Studio)がスタート--交友の記録(56)

2010/08/18
未来工房(Coming Studio)がスタート--交友の記録(56)

8月14日(土)、お茶の水の和風レストランに暑気払いを口実にある種の目的を持つ3人が集まった。
冷たくて、おいしい液体をのどに流し込んで、勢い込んでおしゃべりを始めた。
矢ヶ部一之先生(情報系大学講師)、後藤アキラ先生(広告宣伝学専門学校講師)と私である。
この3名は、ともに、他人よりは未来が見えてしまうらしいという共通点がある。その点で気が合う。
私には、特に社会の構造に関する未来が見えている。
後藤アキラ先生は、人の生活に関する未来が見えるらしい。
矢ヶ部一之先生には、技術的進歩の未来形が見えたらしい。
とりわけ、矢ヶ部一之先生の未来観察は特異的である。1997年のある日、突然にほとんどすべてが見えたようだ。それを、誰にどのように語ってよいのか戸惑いつつ、今日に至っている。その間、矢ヶ部先生の眼に映った未来は次々に現実になって行く。
矢ヶ部一之先生の未来のお話は、なかなか世の中では受け入れてもらえなかったが、たまたま未来が見える私と後藤アキラ先生が肯定的にお話しを聞く立場になったのである。
このままではもったいない。書籍にでもしようかと3人で話しあったのは、ちょうど一年ほど前のことである。
とはいえ、執筆を担当した私が忙しすぎで、なかなかことが進まない。誠に申し訳ないと心が急くばかりだった。
ええい、ままよ。私は、ブログで共同公開という道を提案した。ストーリの完成形を書きあげるのは難しい。矢ヶ部先生によって次々に引き出されてくる未来の光景を、一部は物語に仕立て上げながら、一部はディスカッションや会話の記録として書きとめてゆかないと、引き出された「(未来の)記憶」は、すぐさま消えていってしまう。
書かれる内容は全く異なるが、ルイスキャロルの「不思議の国のアリス」や「鏡の部屋のアリス」のように、とりとめなく物語は進んでゆくかのように書きとめることになりそうである。
とりとめのない物語がのちに筋の通った物語に姿を変えて皆さんにお読みいただけるものになるのか、それとも、とりとめないままに、しかし、その断片がそれぞれに役に立つきらりと光る未来の情報としての価値を示し続けるのかは、今のところわからない。
まずは、未来工房 深層プログをお読みいただきたい。
第一話のサワリを以下に引用しておく。

第1話: 未来工房 事始め(抜粋)
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とにかく、どう見ても、その様子は怪しい。
男が3人。夜な夜なレストランに集まっては、何やら話し込んでいる。もう、1年になる。
この男たちは何者か?
男たちの詳しい正体はそれぞれの自己紹介に待つことにしよう。
耳を傾けると、実業の世界に明るく、それでいて教壇にも立つらしくて、勉強嫌いの学生たちに悩んだり、期末テストの採点に手こずる話題が取り上げられている。
一人は、コンピュータの新規開発を出発点に世間の荒波を超えてきたらしい。この人を仮にYuuki先生と言っておく。もう一人は、デザインやファッションに明るい先生らしい。この人も仮にAkira先生としておく。最後の一人は、私だが、自分で言うのもおかしいが、私にも正体(心まかせ、風まかせ)がよくわからない。ネットではPipa先生(琵琶または太っちょ先生)と呼ばれている。
もっと耳を澄ませてみよう。今日は、なぜか、ボディスキャナについて、議論が沸騰していた。

1. きっかけは、「シンデレラ」?
(続きは、「未来工房 深層ブログ」)
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琵琶


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熱中症、ボクって所ジョージさんとおなじ?--我が家の愛犬様(33)

2010/08/05
熱中症、ボクって所ジョージさんとおなじ?--我が家の愛犬様(33)

今日は、お母さんが散歩に連れて行ってくれた。
朝6時45分ころ出発。
気持ちのいい、朝だった。
どんどん歩いて、いつもの子供の広場で、??コをするとますます快調。お母さんの綱をぐいぐい引っ張って、いつもの交差点。
お母さんをちらりと見ると、お母さんも散歩で気持ちがよさそうだった。よっし、今日も消防署の先のガードをくぐった先の広場に行こう。ぐいぐい、ぐっい。
しかし、歩く歩道のアスファルトが気持ちのせいか、少し熱くなってきたような気がする。熱くなりすぎないうちに広場に行こう。大好きなメス犬の××ちゃんや△△ちゃん、○○ちゃんが来ているかもしれないぞ。
それにしても熱いなぁ、、、。
もう、なんだかへとへとだよ。
あっ、広場だ! それゆけ、全力疾走だァ。・・・、あれっ、でも誰もいないよ、、、。どうして? 暑すぎてだれも来ていないのかな。
えっ? もう8時40分だって? こんなに暑くなるの?
お母さん、のどが渇いたよう、ねぇ、ねぇ、お母さんってばっ、そうそう、お水をちょうだい。手に持っているペットボトルの水、これがおいしいんだよね。ペロペロ、ゴクゴク、、、。あぁぁおいしい。しかし、だるいなぁ、もっと涼しいところに行きたいよ~。
そうだ、この先に公園があるよね。あっちへ行こう、、、グイグイグイ。
へろへろ、くたくた、はぁはぁはぁ、、、。やっと着いた。ほら、木がいっぱい生えていて、日影がいっぱいあるだろう、、、。ここ、ここ、芝生が気持ちいいよ。ああ、そうそう、お水、お水ちょうだい、、、ペロペロ、ゴクゴク、ゴックンゴックン、あぁぁぁ、おいしい。
もう歩けないよ。お母さん、ここで、一休みしていい? ハァハァハァ、ごろりんこ。
うとうと、、、お母さんもここで昼寝すればいいのに、、、でも近くを人がたくさん通るなぁ、気になって寝られやしない。
でも起きるのはつらい、ぼうぜん、ヘロヘロ。こんなの初めて、、、。
「もう9時45分だよ」(お母さん)、、、「うん、でもだめ、起きられない」(ボク)
・・・
♪~♪~、あっ、電話だ。お母さんの携帯が鳴っている、、、。お父さんかな。ちょっと立ち上がろう。
お母さんが耳元に携帯電話を持ってきた。「もしもし、お父さんだよ。帰ろう! ご飯にしよう」・・・電話の向こうで、僕を呼んでいる。行かなくっちゃ、、、でも、体がだるいよ~、ボク、もう駄目。「もしもし、お父さんだよ。帰ろう! ご飯にしよう」・・・またお父さんが言う。駄目なものは駄目なんだ、お父さん、助けに来て~。僕はここに寝てるから、、、ごろん、パタン。うとうと。
「もう帰るよ」(お母さん)・・・、ええ~、どうしても帰るの? しょうがないな、やっこらセ、立つのがやっとだよ。ふらふらだっていうのに。トボトボ、お父さん迎えに来ないかな、、、トボトボ、とほほ。歩くのがつらいよ。
・・・
あっ、お父さんだっ、向こうからお父さんの車がくるっ! うれしいっ。助かったぁ。
ボクはこうして、お父さんの車の助手席に乗って、おうちに帰ることができました。
かえったら、お兄ちゃんが言いました。
おまえは、熱中症になったんだぞ。体をさまさなくちゃ。所ジョージさん(12)も庭で草取りしていて熱中症になったんだってさ。年中スポットライトの熱に耐えている所ジョージさんでさえ、熱中症になるんだもの、寒いところ出身のお前がこの暑さに耐えられるはずはないだろう。考えて行動しろよ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100804-00000549-san-soci
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所ジョージさんが熱中症で救急搬送 東京・世田谷区で農作業中に
8月4日12時3分配信 産経新聞
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3日夜、東京都世田谷区成城で、タレントの所ジョージさん(55)が熱中症の症状を訴え、病院に救急搬送された。軽症だという。
所属事務所によると、所さんは自分で119番通報し、病院で点滴を受けたという。所さんは「世田谷ベース」と呼ばれる仕事場の畑で農作業を行っていた。
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ええ~っ、考えろっていわれてもねぇ、とボク。人間の所ジョージさんでもうっかり熱中症になったんだよ。犬の僕だって、うっかりもあるよ~。もう、きょうは、冷房の利いた玄関の自分のお布団で、ボクは、ひたすら寝る! くたびれたの! いろいろ話しかけないでね。静かに寝たいの!


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