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すずらんの ため息に似たる--人生に詩歌あり(17)

2011/05/20
すずらんの ため息に似たる--人生に詩歌あり(17)

5月16日~19日、庭を散策して「5月の花」を写真にしました。相変わらずiPhoneでの撮影です。
前の記事にも、「小さな庭なのに、散策してみると、まだ、まだ、目立たない花がみつかります。人の世と似ています。」と書いたが、今回もふだん忘れている花々を再発見することになりました。

(1)君子蘭
もう盛りを過ぎましたが、大輪の花を咲かせてくれました。
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大柄な花を好んだ父の遺作。たくさんあった様々な花の多くは手入れが悪くて枯れてしまったり根ぐされしてしまったが、息子(私の父母の孫)が継いだ隠居所のガラスの温室に入れられていた君子蘭は、息子が多少手当に心がけたらしくけなげ生き残っている。大きな鉢で3つもあります。息子が隠居所の庭先に出していたので思わずパチリ。

(2)すずらん
すっかり忘れていましたが、鈴蘭がひっそりと花をつけていました。
●人知れず 茂みにありて すずらんの ため息に似たる かそけきかな
鈴蘭の清楚でつましく咲いた花が、美しき人の "ため息" に似ていると想像をたくましくしてみました。
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接写しようとしたら、ピントが甘くなってしまう。iPoneは接写に弱いようです。

鈴蘭が自生していた場所は、樹木の下の下草の生えるあたりです。
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庭には、ひっそりと下草に混じって咲いている花も多いです。普段は気がつきませんが、こちらは本物の鈴蘭でした。甘野老 (あまどころ)ではありません。
他の方から分けていただいて、最初は現在自生している位置より15メートルほど離れた日陰に植えました。いつの間にか、その場所にはスズランが見られなくなっていましたが、こちらに移動して、したたかに生きていました。今の位置は半日陰で、日の当たり具合が生存に最適なのでしょうね。
 別歌:
  鈴蘭は 人に隠れて 白き花。
  鈴蘭は 茂みに隠れて 白き花。

(3)カーネーション
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母が嫁いできたとき実家から持ってきた花の一つ。亡くなった母(華道教授)は「カーネーションの古いタイプ」と言っていました。異論もあるようですが、「たつたなでしこ」(明治期ヨーロッパから来たカーネーションの親品種の和名)に葉も茎も良く似ているように思います。
同じなでしこ科ですから区別は難しいですが、市販のなでしこと茎や葉が違います。母が実家から持ってきたものなので、明治大正期のもののようです。正しい名前をご存知でしたら教えてください。
参考:
http://gardening123.blog38.fc2.com/blog-category-125.html
http://flower365.web.infoseek.co.jp/13/537.html

(4)あやめ
・あやめ(紺)
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以前ここに紹介したライトブルーのあやめ(「花あやめ しず立つ姿 母に似て」)とは別の種類です。

・あやめ(白)
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紺色のあやめに混じって咲くので、人目を引く。何気なく眺めるといつも、ハッとさせられる。

(5)名前がわからない花
蘭系統の花のようですが、名前がわかりません。お分かりの方は教えてください。
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もっと日当たりのよいところに植えたものが、今は半日陰のこの場所で繁茂しています。生存環境に最適なのでしょう。


(6)ブルーベリーの花
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うまくゆくと5粒ほど実がなりそうです。儚い薄ピンク色がさしている白い小さな花です。植えてからもう4年になりますが、シルバーセンターの草刈隊の皆さんに草と間違えられて地上部が刈り取られてしまったり、人に踏みつけられてへたったりといいことがなかった木です。昨年の猛暑では2/3ほどの枝が枯れてしまいました。そのせいで、生き残った背丈はまだわずかに25センチくらいしかありません。近づいてカメラを向けると花に焦点が合いません。どうしても地面に焦点が行ってしまいます。自動フォーカスの素晴らしい「能力!」、と皮肉を言いたくなりますね。

(7)松葉菊
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遠くから見ると少し濃いめのピンクの芝桜に見えますが、全く異なる植物です。「松葉菊」と言うそうです。松葉ボタンとも良く混同されますが、別者だそうです。南アフリカ原産で、葉は多肉系で、乾燥に強く、どんどん増えます。最近、こちらもどぶ掃除の邪魔と言われて随分刈りこまれてしまいました。

(8)車輪梅
私は長くこの花の名前を知りませんでした。このプログに先立ってfacebookで、「名前を知っている方教えて」と書いたところ、ダウン症ですばらしい演奏で多くの人を楽しませるアーティスト新倉 壮朗.氏からコメントをいただきました。おかげさまで花木の名前がわかりました。感謝いたします。
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なるほどバラ科の花ですか。照葉樹系の葉のようにも見えました。今くらいの時期に白い花を咲かせます。私には、植えた記憶もありませんし、父も母も植えたとは言っていなかったと思います。鳥がタネを運んで勝手に生えたようにも思います。カエデの木の根元に絡みつくように生きています。背丈は15センチくらいで大変小さいです。これは大きく成長するのかどうかと悩んでいましたが、車輪梅(バラ科)だそうですから、低木のままだろうと思います。

(9)ゆずの花
目立たちませんが、ひっそり咲きます。
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このゆずは千成りです。今年は、またたくさんの実が生りそうです。どの枝も花がびっしりと咲きました。花がこれほど密生するのは珍しいです。実のなる木では、この木を一番大切にしています。ゆずの実がたくさんなった翌年は良いことが起こります。我が家のゲン担ぎです。来年は良くなりそうだな、って、心が少し強くなります。
しかし、この花までおいしそうではありませんか。なんでも食べてしまいたくなる、食いしん坊の私です。

(10)まゆみの花
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よく見ないと、見落とすかもしれません。「まゆみ」は「真弓」と書いて、日本では、古来、弓のボディに使われた木だそうです。強靭でしなやか、折れにくいそうです。この花がやがて実を結びます。「真弓」の実は、鮮やかな赤、7月から10月ころまで濃い緑の葉に囲まれて小さな愛くるしい赤い実がたくさん成り、周囲に鮮烈に印象を与えます。女の子に「まゆみ」ちゃんが多いのは、親がわが子(女児)に愛くるしくも目立つ子になってほしいから、、、。我が家の庭には、何と真弓の木は2本もあります。1本は苗木を植えました。もう一本は、2年遅れくらいで、勝手に生えてきました。きっと、これも鳥がタネを運んできたためでしょう。

(11)石楠花または石南花(シャクナゲ)
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フェンスぎりぎりの位置だったので、見落としていました。こんな花も咲いていました。手入れが悪いので、葉っぱは虫食いですが、花は鮮やか。私は知りませんでしたが、息子によると、母親(祖母)が気に入っていたそうです。シャクナゲとは、ツツジ科ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の低木の総称だそうです。なるほどツツジにも似ています。

(12)白山吹(シロヤマブキ、5/27撮影)
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高い梢の上の方で咲いていました。5月の庭の花、追加します。
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角度を変えて撮りました。

一般に、花は派手に目立つとは限りません。君子蘭のように、花が咲くまでは、花が咲くとは信じられないようないかつい草木もあります。実になった時に、人の心を激しく揺さぶるのに、花はひっそりと咲く「ゆず」や「まゆみ」もあります。
根にも花にも猛毒があるのに、可憐に人を誘う鈴蘭のような花もあります。
人生それぞれのように、花もそれぞれです。

今回は、5月の庭でたまたま発見した花を取り上げました。我が家の庭は決して大きくはありません。箱庭のように小さいです。小さな空間にごちゃごちゃといろいろな草木が無計画に自然に生えているだけです。私が注意深く目を凝らすと、いろいろな花が、木や草の陰から、語りかけてくれました。
これからは、花と言うよりも葉や実に生命力がみなぎる時期になります。また、気が向いたら、庭の小さな命たちをご紹介させていただきます。

琵琶

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