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年があけて--妻が、車に撥ねられる(15)

2005/01/04
年が明けて--妻が、車に撥ねられる(15)

過去にも書いたことだが、ブログが消失してしまったので、後日談として、簡単に振り返っておきたい。
2004年9月、犯人は略式起訴され、有罪が確定した。刑は数十万円の罰金である。徴収された罰金は国庫に入る。任意保険に入っていない犯人からは、いまだに自賠責保険金ではまかなえない補償金や慰謝料の支払いなどの申し出はない。
この事件の罰金刑が重いか軽いかは、人により評価はさまざまだろう。われわれは、犯人有罪を勝ち取ったことで、ひとまずは勝ったと感じた。その道のりは長かった。調べてみると、車による障害事件(故意と偶発を含む)の中で警察が検察に「書類送検」するのは10件に1件程度、書類送検された事件であってもともかくも裁判所に送られるのは、その内のさらに10分の一程度ということである。われわれのように裁判所で犯人の有罪を勝ち取れるのは、100件に1件程度ということになる。
この程度の有罪率ならば、犯罪者が偶発に見せかけて犯行に及ぶには、リスクが少なくて、十分おいしい犯罪ということになる。逆に、犯人の有罪を鮮明にするのは、犯行に対する一定の抑止力となることは間違いない。
「妻が、車に撥ねられる」で明らかにしたように、われわれはあたかも交通事故を装って故意に襲われたのであるとしか思われない。おそらくは物取りが目的だったのだろう。道路右端で肩を寄せ合う位置で妻は空中に飛ばされてコンクリートに叩きつけられ、私は助かった。左を走って来た無灯火の車が急に右に車を寄せて左カーブを切りながら加速して妻をしゃくり上げたのである。衝突時の不可解な車の軌跡と、犯人が通常の帰路を外れて人通りの少ない住宅地に侵入した事実とは、故意であることを十分に物語っている。と私は思う。妻は、外傷ばかりか、脳挫傷を負った。警察は、犯人の悪質さをできるだけぼかして、書類送検の数を減らそうとしていることがわれわれには強く感じられた。調書を取る際には、警官による意図的な誘導も行われた。これらの主要な事実関係については、「警察署長に対する上申書」という形にまとめて、警察に提出した。私は警察に何度も足を運んだ。そのせいかどうかは断定できないが、通例よりも長くかかったものの、書類送検にはなったのである。検察に書類が渡る日を幾度も確認して、担当検察官に面会し、事実関係を説明した。犯人は、「通常の帰路での事故」と言い張っていたが、彼の通常の帰路とは無縁な経路にわさわざ侵入して事件は起きていたことを、私は、ある方法で突き止めていた。検察官の動きは早かった。警察に再捜査を命ずるとともに、脳挫傷が本当にあるかどうかなどの調査をもかけた。明言できないが、警察の書類(私たちには見せられなかった)には妻の傷を軽微なるもののように記載されていたと推測される出来事だった。事実は、妻の脳の一部が壊死して崩落していた。
偶然にも、妻は、セカンドオピニオンを求めて別の病院で「脳ドック」に入り精密検査を済ませていた。今後の人生にどのような影響があるかを推し量っておきたかったからである。その検査の結果も大きな意味があった。MRIのフィルムが病院から忽然として消えるというようなミステリじみたこともあったが、幸い、消失以前に撮ってあった複写フィルムが検察官の心証の裏づけとなった。
かくして、犯人は有罪になった。100%とはいわないが、われわれは勝った。
これからは、自賠責ではまかなえ切れなかった病院への支払いなどの保障金を本人から回収するだけである。辣腕の弁護士先生たちが、腕まくりしているので、心強くして任せることにしている。

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琵琶

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