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三つの推論方法「推論方法に科学を(1)」--独創力の創り方(28)

2017/08/08
三つの推論方法「推論方法に科学を(1)」--独創力の創り方(28)

本日から、ぼつぼつと、「第三の推論方法」と言われるものを超える考えについて述べてゆくつもりである。

先日、別の記事の中でも書いたが、「独創」ということについての誤解がまだまだ広汎にはびこっているようだ。この誤解は、最近話題の「第三の推論方法」に集中しているように思う。
アブダクション考--第132回次世代大学教育研究会--感性的研究生活(62)
上の記事の中でも触れたように、第三の推論が最近では「アブダクション」と呼ばれて取り上げられることが多くなった。
歴史的にはもともと「アブダクション」に替わる概念には、東洋では「(禅問答のような)問答・瞑想・ヨガ・座禅」というものがあり、西洋には主として「問答法・弁証術・弁証法」というものがあった。
問答には、一対一の対話形式もあるが、複数の人々で行われる会話式のものもある。

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上記2つのイラストは「哲学的問答法のやり方【哲学対話入門】」より

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ヨガ・座禅と瞑想は紀元前数千年の歴史があり、源流は一つと考えられている。

西洋ではギリシャ時代以来、「問答法・弁証術・弁証法」が主に行われてきたが、中世後期からは瞑想法もアラブ経由で流入している。「問答法・弁証術・弁証法」は、ソクラテスにはじまり、その弟子のプラトンと弟弟子のアリストテレスが引き継いで発展させた。以降たくさんの哲学者が後を継いだが、近代ではヘーゲルによって集大成されたとされている。ヘーゲルの後は弁証法が政治運動に利用されて昏迷して行くのだが、それについてはここでは触れない。

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ソクラテス「知の快楽 哲学の森に遊ぶ」から

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プラトン「知の快楽 哲学の森に遊ぶ」から

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アリストテレス「あなたを変える名言の森」から

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ヘーゲル「amanaimages」から

これらは、第三の推論に属する人間活動の一つの分野をそれぞれに切り取って別々の角度から表層的に眺めているにすぎないように私には思われる。私は、もっと深く、その真実に迫りたい。
その実体は、「仏のご加護」や「神業」とかではなくて、ましてや「場の力があればフト思いついて、ヒョイト乗り越えられる」ようなものでもなければ、「仮定構築(モデル構築)の手順さえ踏めば誰でもできる」というような安易なものでもない。
私は、第三の推論に科学的な光を当てる小さな試みに、これから取り掛かりたい。
書きながら考えて、考えながら書くことになりそうだ。

さて、ここでいう三つの推論方法について整理しておく。
最近では、一般に推論の方法には次の三つがあるとされている。
 ①演繹的推論
 ②帰納的推論
 ③演繹でも帰納でもない第三の推論
これらの推論についての考察をする前に、次回は、「記憶の分類(飯箸仮説)」について述べる予定である。
「スクワイア-飯箸モデル」としては、すでに2度、提案している。
一度目は次世代大学教育研究会や下記ブログ(2005年)などで発表したもので、スクワイアモデルの決定的な欠陥(階層構造を持つ記憶の欠落)を指摘したものである。
「記憶」の社会性--心理、教育、社会性の発達(3)
二度目は当時出ていた脳科学関係の部分的で虫食い的な論文を2000ほど乱読したのち、大脳の各部分ごとの機能分類に目星をつけて分類したものである。この分類は情報コミュニケーション学会で発表した。この当時は、脳科学は大脳のダイナミズムをとらえるほどには発達しておらず、大脳という巨象に対して好きな小部分を脳外科の医師らがそれぞれに虫眼鏡で覗いて報告しているようなもので、全体像を述べる学者はほとんどいなかった。この状況に引きずられて、私も、細部の分類にのめりこみ過ぎてモデルというには些細なことにとらわれ過ぎているものとなっていたことは大きな反省点である。2009年の情報コミュニケーション学会で発表した内容が下記のブログで見ることができる。
「新しい"記憶の分類"の提案」情報コミュニケーション学会--感性的研究生活(45)

次回は、脳科学のその後の進化に基づいて、極力整理したモデルを提案したいと思っている。

そののち、「演繹推論」と「帰納推論」について、それぞれ簡単に解説する。
その後、第三の推論についての前時代的な神がかり的な解釈を打ち破る私なりの仮説を提案したい。その仮説は人工知能の時代にふさわしい一歩前にすすんだものになるはずである。

飯箸(&スクワイア)の記憶の分類2017「推論方法に科学を(2)」--独創力の創り方(29)に続く。


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(準備中)
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琵琶


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