「続編3: 授業におけるFBなどのSNSの可能性」第49回日本医学教育学プレコングレス(その13)--感性的研究生活(77)
2017/08/28
「続編3: 授業におけるFBなどのSNSの可能性」第49回日本医学教育学プレコングレス(その13)--感性的研究生活(77)
ミニシリーズ:
「SNS中継、映像中継によるプレコングレス【人工知能の発達に対応する医学教育】第49回日本医学教育学--感性的研究生活」--at 2017.08.17
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1. プレコングレスの開催、これからのAI教育など
2. 飯箸によるトリガースピーチ "始まったAI友の時代"
3. 飯箸による詳細説明書の紹介
4. 事前討議《1》: 中本浩之氏 "処理ロジックについて" など
5. 事前討議《2》: 伊藤昌夫氏 "チャペックの R.U.R. " など
6. ディープラーニングは人工知能の全部か/一部か
7. いわゆるヒラメキをAIが提供してくれるか?
8. AIは空気が読めるか、ジャッジは人間優先か・AI優先か
9. Dr. Akira Naito(精神科医、英国在住)との対話: "ヒトは危うい、ましてやAIは?
10. 『問答』を終えて
11. 続編1: 高橋優三名誉教授 "白い巨塔から"
12. 続編2: 週刊プレイボーイ "人間は『命に関わるAI』を使いこなせない?" "AIの暴走=ブラックボックス"
13. 続編3: 授業におけるFBなどのSNSの可能性
14. 続編4: "共感とAI"、"AI教材は何から始まる"
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プレコングレスではgotomeetingによる映像共有のほかにFB(Faceebook)を用いた意見交換が行われた。このブログのミニシリーズに収録したもの大半がFB(Faceebook)を用いた意見交換である。この実践を見て、大学の授業においたもFBなどのSNSを用いる可能性についての『問答』も続いた。今回の「続編3」には、「授業におけるFBなどのSNSの可能性」を取り上げた
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柳澤 輝行
8月21日 9:30
17日は、飛び入り参加でしたが、温かく迎え入れていただき感謝します。自分は現在東北福祉大学の保健看護学科に勤務しております。前職には名誉教授としてかかわっております。FBを使って双方向教育ができるという考え方に共感しております。どうぞこれからもよろしくお願いします。 柳澤輝行
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高橋 優三
ご参加いただき、ありがとうございました。
双方向型の授業は、皆さんが望んでいますが、決してやさしい話ではありません。学生の反応をリアルタイムで見るのも、双方向型授業の方法の一つかと思います。この目的でクリッカーも発売されていますが、購入費用と維持・管理が、一つのバリアになっています。
この点、FBを用いますと、無料そして簡便です。学生の反応は、今回のワークショップで用いたアンケート、短文の投稿、「いいね」などで見ることができます。
なおこの目的のFBグループは、授業の直前に作り、授業終了後に消してしまうのが賢明かもしれません。
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飯箸 泰宏
私が学生のころ(1960年代後半)は、学生は質問するのが当たり前でした。
私などは、先生が返答に窮する質問を毎時間連発して楽しんだワルイ学生でした。
私が教師になりたての1980年代初めのころは、手を挙げて質問する学生がまだいました。1980年代半ばから教室の中で質問する学生が減り始めて、質問を引き出すことに苦労するようになりました。1990年代に入ってメールが一般にも使用できるようになると学生にメーラの設定を教えて、授業中も開放したところメールでの質問が出るようになりました。学生たちは明らかに「自分が質問したことが他の学生に発覚すること」を恐れていました。「目立てばいじめられる」といういじめ体験が染みついているようでした。
その後、MIXIやFacebookも使用しましたが、"事務連絡(課題の分担調整など)" には活用しても本音を明かすような発話と自分の無知をさらす(と本人が恐れる)ような質問は、少数の例外を除いて現れてきませんでした。授業の振り返りを各自のブログに公開させるようにしたところ、振り返り中に質問が多少混じるようになり、学生同士の教え合いのきっかけにはなりました。
相変わらず「質問」や「進路相談」や「生活相談(お金がなくて一昨日から食べてない、家賃が払えない、学費が払えない、親が失職して仕送りがなくなった、など)」や「リスカしちゃった」「寝られない」「食欲がない」「いじわるな神様の声が聞こえる」「進級できそうにない」「ブラックバイトをやめたい・・・」「詐欺にひっかかったかもしれない」などの大半は、圧倒的に "メール" でやってきました。ゆとり教育の終わりころ(移行期)から手を挙げて質問する学生もちらほら見えるというあたりで、今年3月に定年退職となりましたので、また学生の様子が変わるのだろうとは思います。いずれにしても時代の趨勢を見極めてメディアごとの特性を活用して、学生たちとの交流のチャネルをできるだけ多数開放して、彼らから見て安全で安心できるルートをその都度選択できるようにしてあげることが大切なように思います。
近年は、ラインが多用されるようになっていますので、そのアクセスルートも確保することが必要と思います。
私が見てきた学生の学部は、情報学部、工学部、理工学部、農学部、商学部、デザイン学部、文科系共通学部で医学部は含まれません。医学系の学生はまた様子が異なるかもしれません。
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小貫 睦巳
医学系といっても、医学部はわかりませんが、保健医療学部などは同じですね。私も専門学校教員時代を含めると教員は15年やっていますが、飯箸さんと全く同じ感想を持っています。
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プレコングレスは、教育の現場にネットの技術が役立つことが示唆され、多くのヒトから支持された。これは、このブレコングレスを主導した高橋優三先生の意図の一つでもあり、それがこの会を通じて実現されたことになる。
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琵琶
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