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カギは「独創力」-SEA新春教育フォーラム2018--感性的研究生活(84)

2018/01/27
カギは「独創力」-SEA新春教育フォーラム2018--感性的研究生活(84)

<はじめに>
昨日の2018年01月26日(金)、SEA(ソフトウエア技術者協会)の新春教育フォーラムが開かれました。
総務省、経済産業省などのお役所からの参加者も含めて約40名の参加者がありました。私は6名の登壇者の一人で、バネル討論にも登壇しました。
いくつもの成果がありました。
最大の成果は、尊敬する日下部元雄先輩をSIGEDUにデビューしていただけたこと。
もう一つ上げると、青少年期は当たり前だった「人はなぜ生きるのか」というたぐいの議論がまじめな舞台で語ることができたことも成果の一つと思います。

<式次第と登壇者の写真>
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~新春教育フォーラム:さまざまな社会リスクを克服する教育の可能性~
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     第26回SEA新春教育フォーラム2018
 主催:ソフトウェア技術者協会(SEA)/教育分科会(sigedu)
     共催:熊本大学教授システム学研究センター
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 今回の新春フォーラムでは、21世紀も第一四半期の半ばを過ぎて、明るい未来どころかますます暗雲が立ち込めるかのような昨今の世界情勢、社会情勢に対して、様々な分野における教育がどのような役割を果たすことが出来るのか、また教育改革をどの様に進めることができるのかをテーマに掲げて、各方面での教育の可能性を探ります。
 100あるともいわれる様々な社会・環境リスクには、グローバル経済格差の拡大による貧困層の増加や人口減少問題、人工知能による情報社会構造の劇的変化や工業社会型ソフトウェア技術者の大量失業、またその逆に、創造的なソフトウェア技術者の恒常的な不足といった社会的なリスクがあり、また個人レベルでは精神疾患の増加なども予測されています。
 メインスピーカーとしてお迎えする元世界銀行副総裁で現在も国連などの国際舞台で活躍されている日下部元雄先生には、「生育環境が生涯リスクにどのように関与しているのか」を疫学的手法で明らかにしていただき、続いてソフトウェア、医療、人工知能など各方面で教育に関係されている諸先生には、それぞれの専門分野ごとに、それぞれの社会・環境リスクと教育について考察していただきます。
 最後に、こうした社会・環境リスクを打ち克って生き抜くことのできる地球市民を育てるには、教育はどの様にその役割を果たすことが出来るのかを講演者と参加者を交えて議論します。

1.開催日時
  2018年1月26日(金) 13:00~17:30

2.開催場所
  キャンパス・イノベーションセンター東京 5階 508
  〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目3番6号
  最寄駅: JR山手線・京浜東北線 田町駅 芝浦口(東口) 徒歩1分
  都営三田線・浅草線三田駅 徒歩5分
  http://www.cictokyo.jp/access.html

3.プログラム:
 12:30~13:00 受付
 13:00~13:05 開会宣言
 13:05~13:30 講演1「少し先の人類を救う方法」
           (彩考電算システム 代表 中本 浩之)
 13:30~14:30 講演2「7000人のデータ調査(CCS)に見るこれからの子育て」
           (株式会社オープン・シティー研究所/元世界銀行副総裁 日下部 元雄)
 14:30~14:40 休憩  
 14:40~15:10 講演3「カギは「独創力」--生き残れる人 と そうでない人(ソフトウェア技術者育成を中心に」
           (一般社団法人協創型情報空間研究所 事務局長・株式会社 サイエンスハウス 代表取締役飯箸 泰宏)
 15:10~15:40 講演4「医療者育成の観点から」
           (東京大学医学教育国際協力研究センター 大西弘高)
 15:40~16:10 講演5「人工知能時代に生きる若者に必要な教育とは」
           (東京都市大学メディア情報学部 教授 大谷 紀子)
 16:10~17:30 パネルディスカッション
        座長(熊本大学教授システム学研究センター長 教授 鈴木 克明)

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登壇者の写真は次の通りです。
写真は、吉田智美さん(当日司会)提供です。
写真はいずれもクリックすれば拡大表示されます。
私だけ、上着を脱いで、ポケットに手を突っ込んでいて、ちょっと緊張感が足りないですね。反省!

中本 浩之 氏
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日下部 元雄 氏
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飯箸 泰宏(私)
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大西 弘高 氏
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大谷 紀子 女史
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鈴木 克明 氏
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<私の発表>
私の発表は次の通りです。
講演3「カギは「独創力」--生き残れる人 と そうでない人(ソフトウェア技術者育成を中心に)」(一般社団法人協創型情報空間研究所 事務局長・株式会社 サイエンスハウス 代表取締役飯箸 泰宏)
私の発表スライドを収録しておきます。
日本は、アメリカとヨーロッパに比べるに比べると35年ほど遅れていますが、それでも2016年のAIブーム(第3次)を機に、わずかに人類史的な変化に追随する方向に変化を開始しており、内閣府・経産省・文部省が2020年教育改革でこの方向に舵を切ることになっていることを明らかにしました。この時代的な変化で教育にできることは「独創力を作ること」であると私は述べました。これは私が教壇に立った37年前に言い始めて、その後も言い続けてきたことと同じです。やっと日本も追い付いてきました。
スライドをクリックすると拡大して見やすくなります。

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<バネル討論>
バネル討論の様子は次のようなものでした。
写真は吉田智美さん(当日司会)提供です。
中央左に私がいます。
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バネル討論の座長の鈴木克明先生は、次のようなバネルを一つ示して、我々パネラーにどう思うかと尋ねました。
写真は、吉田智美さん(当日司会)提供です。
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各パネラからは、いろいろな回答がありましたが、私の回答は次のようなものでした。
(1)教育のパラドックス「善さはなにかわからないが・・・」に対して、
私は「分からない人が分からない。人は人として個人の命を全うすることと人間という種の維持発展に寄与することが善いのです。ただし、この二つの目的は一致する場合もあるものの、両立しないことも多く、永遠の矛盾をなしています。たとえば、個人の幸せのためには、100万人の他人を見捨てて逃げ出すのか、我が命を捨てて人々の幸福のために貢献するのかの場面では絶対的葛藤と矛盾が生じますが、人々はいずれかに妥協して決断を下しています。この矛盾は永遠に存在するもので、どの解だけが正解ということはないと思います」と説明しました。
(2)人は自分が幸せになるために生きている(アドラー)について
私「人は、人は人として個人の命を全うすることと人間という種の維持発展に寄与することの二つの目的を持って生きています。私は、幼少期から "天のため人のために死すとも可なり" という環境に育ったので、いつも死の選択肢を心に置いて生きてきました。種の維持発展に寄与して死することも人はまた幸せです。アドラーの言説は、一面の真理ではありますが利己主義に傾きすぎています。事柄の半分しか述べていないと思います」と説明しました。
続いて、私は「男の皆さんは、たとえばわが身を捨てれば100万人が助かるという場面なら死んでも幸せですよね。女性は別のお考えがあるでしょう。女性は子供ためなら命がけ、女性から見れば "男は使い捨て" ですから、男たちが何人死のうと、わが身と子供の方が大切ですよ。それは、生物学的違いというものだと思います」と述べたところ、会場が大いに沸いていた(ような気がします)。
(3)「興味を生かしてこそ・・・」に対して
私は「興味ならば何でもいいかというとそうは行きません。ファイティングゲームばかりやっていたせいなのかそうでないのかは別にして "人を殺すことに興味があって、・・・" という殺人鬼もいましたが、それでよいのかということになります。人は人として個人の命を全うすることと人間という種の維持発展に寄与する究極の目標に沿うことへの興味関心であるならば、大いに推奨し、人として個人の命を全うすることと人間という種の維持発展に寄与する究極の目標に沿わない興味については、親と大人たちは阻止しなければなりません。場合によっては保護拘束も刑務所もやむをえません。したがって、教育は個々の細分化した興味の良しあしではなく、人としての生きる道を教えなければならないと思います」と述べました。

 
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琵琶

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わが身鍛えて 春ぞ待ち受く--人生に詩歌あり(33)

2018/01/16
わが身鍛えて 春ぞ待ち受く--人生に詩歌あり(33)

今回は歌詠みらしからぬ露わな訴えになってしまった。
日本の研究者のAI観があまりにも未熟なので、日ごろから怒りが収まりません。
「東大受験AI」がもてはやされたころ、その稚拙さに「バカな~」としか思っていませんでした。1945年で歴史が終わってしまった、歴史観なき民族ゆえのでしょうか。
「東大受験AI」は第一次人工知能ブーム(1950年代~60年代)の知能です。人工知能の歴史から見ると古生代の知識レベルで、第二次ブームの時代(1980年代)の知識ですらありません。世はすでに第三次ブームです。これから第4次、第5次のブームが待っています。
もっとも第二次ブームの最先端を日本(飯箸)が走ったことは当時の日本の権威は無視して第二次ブームがあったことすら忘却しています。私のことは、アメリカで報道され、中国が反応していました。第二次ブームの直後は、中国が最先端の研究者を私の会社に継続して送り込んできていました。やってきたのは軍事計算機研究プロジェクトのトップ経験者(ツァン・ウェイさん)や中国全土の研究機関のオンラインシステムを設計施工した実務トップ(ゴーさん)など、50歳前後でした。日本で2度目の博士号を取るために日本のAI系教授の研究室に来たのです。これらの教授の皆さんは、明治大理工および法政大学工の先生方で、皆さんとも私の当時の仕事を高く評価してくださったお仲間でした。彼らは来日して、研究室に所属すると教授たちから私の所在を聞き、当社に勤務していました。こうして、彼らは第二次ブーム時代のトップノウハウを持って帰っています。
日本は、結局第一次ブームの時代で思考停止して、何も進んでいませんでした。
中国は第二次ブームの直後にあたる三十数年前からしっかりと努力しており、第3次ブームにしっかり合流してきました。一方の日本の「権威たち」はAIをバカにして、努力せず何も考えなかったのです。アメリカも中国の日本の頭上はるかに高く飛んでいます。

越えられて 泣くな投げるな 冬ごもり わが身鍛えて 春ぞ待ち受く(琵琶)

琵琶

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ご苦労も 越えれば錦 孫二人--人生に詩歌あり(32)

2018/01/06
ご苦労も 越えれば錦 孫二人--人生に詩歌あり(32)

友より年賀状来る。
勘当したはずの長男の子供二人と一緒の嬉しそうな写真があった。長男の嫁がよくできた方だったようだ。
私には孫がいないが、いたらさぞかし嬉しいことだろう。
説明書きはないが、長男のご夫婦と和解して、孫たちとの面会を果たしたに違いない。

ご苦労も 越えれば錦 孫二人 年賀の便り 福笑い来る(琵琶)

長いご苦労を知っているだけに、嬉しくて、思わず涙が浮かんでしまった。


琵琶

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