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質疑応答 on 飯箸の発表-第79回SH情報文化研究会--感性的研究生活(130)

2018/09/19

質疑応答 on 飯箸の発表-第79回SH情報文化研究会--感性的研究生活(130)

ミニシリーズ「第79回SH情報文化研究会」
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<1>概要-第79回SH情報文化研究会
<2>飯箸の発表「創造力の作り方3--知識の構造」-第79回SH情報文化研究会
<3>質疑応答 on 飯箸の発表-第79回SH情報文化研究会
<4>情報交換会(懇親会)-第79回SH情報文化研究会
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<3>質疑応答 on 飯箸の発表-第79回SH情報文化研究会

9月16日(日)、私の発表に対する質疑応答のうち、印象に残ったものだけを収録しました。
取り上げたものは2件ですが、ほかにもあったような気がしますが、思い出せません。
会場にいらした どなたか、私に思い出せるようにしていただけましたら、改めて追記させていただきます。

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質問1(会場から)
概念を抽象化した概念は上にあるという表現をされましたが、私の知り合いの女性は、下にあるというんですが、どうなんでしょうか。

抽象化概念は上位概念か

2
<クリックすると拡大します>

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回答1(飯箸)
そこで対象になっているものが異なると思います。
私が主に例として取り上げたものは事物の属性を点検して共通するものがあればその属性を上位の概念とするものです。属性が架空のものであったりすれば、ウソの上位概念が作れてしまったり、カルトやオカルトの入り込む余地を与える危うい部分もあるものです。とはいえ、その自由度が人間の思考を助けるので一番普通に使用される知識の高次構造になっています。

抽象化概念は上位概念か

<クリックすると拡大します>

もう一つ、似ていますが、本質的に違う高次構造をなすものがあります。構成的概念と言われるものです。基礎的で要素的な概念(または事物そのもの)の属性を調べるのではなく、対象物を部品に分解してゆく方法で新たな概念を構成してゆくやり方です。分解は実際に行うのが基本ですが、仮想的に行われる場合も少なくありません。分解して生成するのですから、(仮想的であっても)架空のものはあってはいけないことになります。分解したものは再構成すれば元の要素的概念(または事物)が再現できるものでなければならないことにもなります。
再構成のためには、組み立て順も重要な情報です。この部分は逐次の知識になります。
「分解-再構成」しか思い至らず、共通部品を考えられない方もたまにいますが、それはネアンデルタール並みの思考方法です。クロマニオン以降のホモサピエンス・ホモサピエンス(現生人類)は、共通部品をまとめて製造することで生産性の向上を図ってきました。
次には、少し簡略化した概念図を示します。

構成的概念の作り方(コンストラクショナル・シンキング)
Photo_19
<クリックすると拡大します>

男性はどちらかというと夢見がちですが、女性は極めて現実的です。比較の問題ですが、抽象化を好むのは男性で、部品化することを好むのは女性が多いような気がします。
分解するのですから、下に展開するという感覚はナチュラルで、部品を上に並べる人はまれでしょう。
しかし、共通部品の供給源をそれぞれ一本化することを考えると共通部品の供給元は上流工程になりますから、上下が逆転しますね。

構成的概念図
Photo_20
<クリックすると拡大します>

このように部品展開の上下を逆転してみるとその形は抽象化概念を上に配置するものと基本的には同じになっています。中身は抽象化概念と共通部品というように全く異なるものですが、形はそっくりなのです。実は、おそらくどちらも人類史的には同根で歴史とともに分化してきたものではないかと思います。
どちらもメタ型の高次構造で、中身は抽象化概念と共通部品というように全く異なるものととらえることができます。
上と下、意見が割れたら、構成型の概念なのか、抽象化した概念なのか、互いの発言趣旨を改めて確認されるのが良いと思います。
一つだけ補足いたします。
構成的概念は手続き型の知識構造に翻訳が可能です。その逆も可能です。したがって、宣言的知識が苦手な方からは手続き型の知識構造に翻訳していただいて、つまり段取りに分解して説明してもらったり、こちらから説明する際には構成的概念を手続き型の知識構造に翻訳して、つまり段取りに分解して説明して差し上げるのがベターな選択となります。 
構成的概念を除く宣言的知識は、多くの場合、手続き型の知識構造に翻訳できませんので、別の工夫が必要になります。
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質問2(会場から)
グリッド細胞の解説が行われましたが、これってミラーニューロンのことだったり、それに関係するものだったりするのでしょうか。

脳科学の最近の成果の例
16_3
<クリックすると拡大します>
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回答2(飯箸)
まず、位置が違います。
グリッド細胞は臭内皮質(前頭前野部の下側)で、ミラーニューロンと言われるものは前運動野と下頭頂葉の2カ所とされています。
次に、ミラーニューロンと言われるものは、巷間で騒がれているような意味を持つものではない可能性が指摘されていて、改めて研究し直さなければならない対象になっています。
たとえば、「共感活動を示す」と華々しく宣伝されましたが、「共感」に近いとはいえ、感情を伴う「共感」ではなくて機械的な「シミュレーション活動」を示しているのではないかという人(飯箸ら)もいますが、まだ真相は分かりません。少なくとも、ミラーニューロンの障害と自閉症との関係は憶測の域を出ていないという点では研究者の意見は一致しているようです。
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<次の記事に続く>

△次の記事: 感性的研究生活(131)
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▽前の記事: 感性的研究生活(129)
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琵琶

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